特許シリーズ第二弾はバンク・オブ・アメリカです。
特許タイトルは
「暗号化集約システム(Cryptocurrency aggregation system)」です。
特許申請は2014年6月に提出、2018年11月13日に米国特許商標庁より公開されています。
申請内容によると
顧客に関連付けられた顧客アカウントあるいは企業に関連付けられた企業アカウントがシステムメモリに格納され通信可能な条件において顧客からその顧客口座にある量の暗号通貨を入金する要求を受信した。
その状況において本システムは顧客口座に関連する公開鍵を定め、その要求された量の暗号通貨を顧客は受け取り事ができる。
さらにシステム内ではその暗号通貨量と同等の値(法定通貨あるいは別の暗号通貨)を関連付け顧客口座に格納する。
さらに、システム内では、ある量の暗号通貨を、企業口座内の暗号化通貨の集約された量と統合し、企業口座内の公開鍵の保護を容易にすることができる。
請求事項の詳細を読んだ上で筆者の理解で要約すると、現行のの仮想通貨システム(ウォレット)ではセキュリティーが弱くより強固にする為、例えば銀行アカウントに仮想通貨の預金も統一し、通帳(ウォレット)からの出し入れ・送金など、そのトランザクションごとに公開鍵を持たせ、さらに2段階に銀行側の公開鍵を設定し集約的に公開鍵を銀行側にて管理する。
それによって第三者がその口座にアクセスした場合ブロックチェーン内を検索し該当するトランザクションを比較し秘密鍵が合わなければ疑わしいものとしてアラートを発生させるシステムである。
また、仮想通貨と法定通貨あるいは仮想通貨と他の仮想通貨の交換も可能としている。
仮想通貨に関して否定的な見解を示しているバンク・オブ・アメリカであるがかなり前から仮想通貨やブロックチェーンに関する特許を数多く(50件以上)提出しているのはやはり将来的に仮想通貨が金融市場に一般化すると予想しての事ではないだろうか?
あくまでも銀行としての立場での将来を見据えた特許内容である。
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