仮想通貨FXで注文する時に、
- 「今の証拠金だと、どのくらいのビットコインを注文できるの?」
- 「レバレッジを高くすると大きな額の注文ができるのはどうして?」
と思ったことはありませんか?
また注文した後に、「どのくらい含み損が発生したら、ロスカットルールが発動するの?」
と不安を抱くことがあると思います。
そんなときに多くの人は、「証拠金維持率」を確認することでしょう。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対して有効証拠金が占める割合です。
つまり、注文する(保有中)のポジションが、証拠金(純資産)と比べてどのくらいの大きさなのか?がわかる指標です。
100%を基準として、大きいほど安全で逆に100%を下回ると証拠金は赤字です。
【式】証拠金維持率 =有効証拠金 ÷ 必要証拠金
しかし「そもそも必要証拠金がわからない……」という方のために解説します。
※有効証拠金に関して詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
必要証拠金とは?(計算式)
必要証拠金とは、注文とポジション保有をするときに口座に必要な証拠金のことです。
計算式は以下のとおりです。
※この価格は相場の変動に伴い常に上下します
次に必要証拠金の仕組みを解説します。
【図解】必要証拠金の仕組み
必要証拠金は、どのような要素が含まれているのでしょうか?
構成要素とその流れを以下の図にまとめました。
順を追って注文時と注文後の流れを、それぞれ補足解説をします。
【注文時の必要証拠金の構成フロー】
- 証拠金を預けます
- 取引所からレバレッジ倍率分の資金をレンタルします
- エントリー(注文)しようとします
- 「必要証拠金」を計算します
- 必要証拠金が有効証拠金※より少なければエントリーできます
【注文後の必要証拠金の構成フロー】
- 証拠金を預けます
- 取引所からレバレッジ倍率分の資金をレンタルします
- エントリーします
- ポジションの維持に必要な「必要証拠金」を計算します※2
- 必要証拠金が有効証拠金※より少なければポジションは維持できます
※有効証拠金は、①で預けた証拠金から含み損益を足した実質的な純資産のこと
有効証拠金の詳細は以下の記事をご覧ください
※2. レバレッジではなく固定値を設定してる取引所もあります
必要証拠金のイメージは掴めましたか?
次に実際に計算をしてみましょう。
【計算方法】必要証拠金
実際に計算をしてみると実感が湧き、仕組みを理解しやすくなります。
先ほどの図に青文字で金額を追加しました。
順を追って解説します。
【注文時の必要証拠金の計算の流れ】
- 証拠金として1万円を預けます
- レバレッジ10倍の設定で、10万円を取引所からレンタルします
- ビットコインの価格が70万円の時に0.1BTC分を注文しようとします
【式】③70万円 × 0.1BTC = 7万円
- この時の必要証拠金は7,000円です
【式】③70万円 × 0.1BTC ÷ 10(レバレッジ) = 7,000円
- 含み損益がないときは、①で預けた1万円がそのまま有効証拠金になります
その結果、必要証拠金の方が少ないので問題なく注文できます
金額を当てはめることで、必要証拠金のイメージが掴めましたか?
次にレバレッジを変えると必要証拠金がどう変動するのかを紹介します
必要証拠金とレバレッジの関係
必要証拠金はレバレッジを上げるほど少なくなります。
つまりハイレバレッジにするほど、大きな額のエントリーができます。
【レバレッジと必要証拠金の計算例】
【例】 注文額 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
- 2倍 :70,000 ÷ 2 = 35,000円
- 10倍:70,000 ÷10 = 70,000円
- 25倍:70,000 ÷25= 2,800円
次に必要証拠金の確認方法を紹介します。
必要証拠金のまとめ
ハイレバレッジでトレードすると、より大きな額の注文ができるようになるのは「証拠金がレバレッジによって増えるから」と思っていませんか?
しかし実際は、必要証拠金が少なくなることで、より大きな額の注文ができるようになっているからです。
最後に大事なポイントをおさらいします。
【必要証拠金のポイント】
- 必要証拠金とは、注文とポジション保有をするときに口座に必要な証拠金
- 必要証拠金が有効証拠金より少なければエントリーできます
- 同様にポジションを保有するには有効証拠金より少なければ大丈夫です
- レバレッジを上げることで必要証拠金は少なくなります
- ハイレバレッジにするする程、大きな額を注文できます
なおコチラの記事で、レバレッジトレードにおススメな取引を比較しています。
https://bitcoin-fx.jp/?page_id=30