【取引所比較】「bitbank Trade」vs「zaif」空売り条件対決【その3:最低注文数、ハイレバレッジ編】

この記事は、「不足金支払い(追証)のリスクを最小限にして、空売りができる取引所はどこだ!?」をテーマに、「bitbank Trade」と「zaif」を比較・解説しています。

【前回までの比較項目】

  1. 不足金支払い(追証)
  2. 取引種別・取引板
  3. 手数料
  4. 通貨ペア
  5. 最低注文数
  6. レバレッジ

最終回となる今回の記事では、以下の内容について解説します。

  • 残り2つの比較と
  • 結果発表
  • それぞれの取引所の注意点
  • トレードスタイルごとのオススメ

ちなみに前回までの記事はコチラです。

https://bitcoin-fx.jp/?p=9027

https://bitcoin-fx.jp/?p=9036

 

【第五戦】最低注文数の勝負

「まずは少額から空売りしてみたい……。」と思う方もいると思います。

そこで最低でいくら証拠金に入れておけば、空売りができるのか?がわかる「最低注文数」を比較します。

【zaif】

まずzaifは、最低約90円※(0.001BTC)からビットコインの空売りができるので、まずは本当に少額で空売りに慣れたい人はzaif一択です。
※1BTCが70円で、レバレッジ7.77倍を選択してるとき

【bitbank Trade】

次にbitbank Tradeは、約5,000円からビットコイン(BTC/USD)を空売りができますが、zaifと比較するとやはりハードルが高いと言えます。※レバレッジが20倍だったとき

勝者:zaif

【第六戦】ハイレバレッジ比較

少額でもドカンと大きな利益を狙いたい人には、レバレッジの高さも重要な項目です。

では比較してみましょう。

【zaif】*

zaifは上の図のように最大7.77倍までレバレッジを設定できます。
次にbitbankを見てみましょう。

【bitbank Trade】

bitbank Tradeは、レバレッジが自動で設定される仕組みになっていて、画面上も特に表示されません。

レバレッジはビットコインの価格が上がるごとに下るようになっていて、一例として以下のようになります。

  • 1BTCが約50万円の時にレバレッジが20倍
  • 1BTCが約100万円の時にレバレッジは10倍

細かな計算式は公式に発表されていませんが、以下のブログでbitbankに問い合わせて計算式を出していました。
参考:https://blog.kohara.work/entry/2018/03/03/215634

勝者:bitbank Trade

【結果発表】空売り条件対決

bitbankTrade   zaif
不足金支払い(追証)
取引種別・取引板
手数料
通貨ペア
最低注文数
レバレッジ
結果 3 3

今回の『空売り条件バトル』の結果は、なんと引き分けという、なんとも歯がゆい結果となりました。

zaifの注意点

  • 口座凍結
  • 強制補填
  • 返済期日30日
  • 借入手数料
  • 貸付残高不足

zaifで空売りする時の注意点は、不足金支払いがない代わりに実質的に口座凍結の状態になることです。
またその時に更に預け入れていた他の仮想通貨が、強制的に不足金支払いの補填に使用されます。
再度トレードや出金をするためには、不足金を支払わなければいけません。

その対策としてzaifでハイレバレッジな空売りをする時は、あらかじめ全ての資金を外部に移しておくことをオススメします。

またポジションを何週間も長期保有する人にはzaifの信用取引は向いていません。
なぜなら30日でポジションを解消しなければいけなく、加えて1日0.039%の借入手数料が発生してしまうためです。

あと稀に「貸付残高不足」になると空売りができなくなります……。
つまりzaifがユーザーにお金を貸せる程余裕がないってことですね。
参考:https://support.zaif.jp/hc/ja/articles/360005868193–貸付残高不足-と出て注文がおこなえません

では次にbitbank Tradeの特徴をみてみましょう。

bitbank Tradeの注意点

  • ドル建チャート(BTC/USD)
  • レバレッジが変動性かつ確認不可能

Bitbank tradeの主な注意点は、レバレッジが変動制な所です。

そのため特にハイレバレッジで取引する時には、ポジションの3倍以上の額を証拠金として預けれ入れておくことをお勧めします。

ただ強制ロスカットになっても不足金支払いはされませんので、利益確定→小まめに出金というのも1つの手です。

【まとめ】トレードスタイル別に選ぼう

最後にトレードスタイル別に取引所を分類します。

zaifは初心者向けです。

  • 仮想通貨の現物売買と同じ環境で空売りしたい人
  • MONA(モナコイン)も空売りしたい人
  • 超少額から空売りしたい人

bitbank Trade は中級者向けです。

  • 不足金支払いになった時に、何のリスクも追いたくない人
  • ハイレバレッジで空売りしたい人
  • できるだけ手数料を抑えたい人

空売りができる取引所は他もにたくさんある!

今回の企画では、不足金支払い(追証)を排除している取引所のみを紹介していますが、その他の取引所でももちろん「空売り」はできます。

特に1ヶ月以上長期でショートポジションを持ちたい人は、他の取引所を使った方がいいでしょう。
なぜなら今回紹介した取引所には、限月(満期日)や返済期日がある取引種別だからです。

「zaif」と「bitbank Trade」以外の取引所比較はコチラの記事をご覧ください。

宣伝文句、取引手数料『無料』に騙されるな!【仮想通貨取引所・コスト徹底比較!】

About 中井剛 98 Articles
ひろぴーが運営するCXR のメンバー。 これまでに、FXや仮想通貨関係の営業、メディア運営、新規サービス立上げ、広告運用、バイヤー業務、ウォレット営業、Webライティングなど、幅広く活動を行う。趣味はラジオ体操とジム、ラジオを聴くこと。