前回の記事では、空売りをするのにオススメな取引所の条件比較しました。
そしてまずその中でも特にリスクの大きい「不足金支払い(追証)」の違いを解説しました。
その結果は、不足金支払いのリスクを最重視している人であれば、bitbank Trade 一択なのでした。
しかし空売りのリスクは不足金支払いですが、トレード全体のリスクはそれだけではありません。
以下のような環境・条件も踏まえて、自分に合った取引所を決めましょう。
【今回の比較項目】
- 不足金支払い(追証)
- 取引種別・取引板
- 手数料
- 通貨ペア
- 最低注文数
- レバレッジ
ではそれぞれ比較してみましょう。
なお前回の記事はコチラです。
もくじ
【第二戦】取引種別・取引板の慣れやすさ比較
まずはzaifのチャートを見てみましょう。
【zaif】

zaifは信用取引なので、つまり「実際に仮想通貨を借入て、現物の取引板で空売りをします」。
そのためFXや先物取引のように、現物の価格と乖離してしまうことがないので、空売り初心者にオススメです。
次にbitbnak Tradeを見てみましょう。
【bitbank Trade】

bitbank Trade などの先物取引やFXでは、専用の取引板を使用します。
しかしながら専用板の価格は、現物の価格と乖離することが多いため、他の仮想通貨との相関性を考慮してトレードをする人には向いていません。
勝者:zaif
【第三戦】手数料比較(利益確定時の合計)
まずzaifで空売りしたときの最大手数料はコチラです。
最大手数料:1.97% = (0.7 ~ 0.8) + 0.039(30)%
(例:MONAを30日保有した後に利益確定したとき)
ちなみに計算式は以下の通りです。
- 計算式: (0.7 ~ 0.8) + 0.039(x)%
- 解説 :(取引手数料+キャピタルゲインフィー)+(借入手数料×日数)
次にbitbank Tradeで空売りしたときの最大手数料はコチラです。
最大手数料:0.21%
ちなみに計算式は以下の通りです。
- 計算式:0.01%+0.2%
- 解説 :取引手数料+キャピタルゲインフィー
ん〜。最大手数料の差は歴然で約10倍弱の差が出てしまいました……。
運用額が大きくなると、bitbank Trade一択と言えるでしょう。
勝者:bitbank Trade
【第四戦】通過ペアの豊富さ比較
まずはzaifの通貨ペアを見てみましょう。

- BTC/JPY
- MONA/JPY
MONA/JPY(モナコイン/円)の空売りができる唯一の取引所なので、一部のファンや中上級者には嬉しい点ではないでしょうか。
また第二戦でも紹介した通り、ビットコインの円建てを現物取引の板で空売りできるのはやはり魅力的です。
次にbitbank Tradeの通貨ペアをみてみましょう。

- BTC/USD(1週間)
- BTC/USD(2週間)
- BTC/USD(3ヶ月)
一見3種類もあるように見えて、実は通過ペアは一緒です……。
ただしチャートはそれぞれ別れています。
なお先物取引は、「限月(満期日)」と呼ばれるポジションの保有期限がるので板を選ぶ際には注意しましょう。
またBTC/USDのデメリットとしては、普段見慣れない通貨ペアでは直感的に今が売り時なのかがわかりにくい点です。
特に普段スマートフォンのウィジェットで価格チェックをしている人には向いていないでしょう。
勝者:zaif
先物取引について詳しく知りたい方は、コチラの関連記事をご覧ください。
長くなってしまったので、続きはコチラの記事をご覧ください。
空売りができる取引所は他もにたくさんある!
今回の企画では、不足金支払い(追証)を排除している取引所のみを紹介していますが、その他の取引所でももちろん「空売り」はできます。
特に1ヶ月以上長期でショートポジションを持ちたい人は、他の取引所を使った方がいいでしょう。
なぜなら今回紹介した取引所には、限月(満期日)や返済期日がある取引種別だからです。
「zaif」と「bitbank Trade」以外の取引所比較はコチラの記事をご覧ください。