強制ロスカット・追証・不足金支払いとは?仮想通貨FXでマイナス450万円の事例も

証拠金とロスカットのイメージ
仮想通貨FXをしている方でも、損失した時のリスクを把握していない方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では仮想通貨FXの代表的なリスク(ロスカット・追証・不足金支払い)について、実際の例やその仕組みについて解説します。

  • ロスカットは知ってるけど詳細は知らない……
  • 追証とロスカットは何が違うの?
  • 「不足金支払い」ってなに?

ではそれぞれ解説します。

その前に、「そもそも仮想通貨FXをよく知らない…」という方は先にコチラの記事をご覧ください。

そもそも仮想通貨FXとは?3つの仕組み「差金決済取引・レバレッジ・空売り」を解説!

仮想通貨FXのリスク

仮想通貨FXは「少ない資金で大きな利益を狙える!」といった前向きなイメージが多くの方に持たれています。

しかしながらその反面、大きなリスクがあることを知らない方も多くいます。

【仮想通貨FXのリスク】

  1. ロスカットルール
  2. 不足金支払い
  3. 追証ルール

日次損失1600万円の例

まずはこちらのツイッターをご覧ください。

上記の方は1日で1600万円の損失が発生し、それにより証拠金もマイナス450万円になってしまったと報告をしています。
なおこの方は証拠金500万円に、レバレッジをかけてトレードをしていたようです。

このことからも、仮想通貨FXのリスクの大きさがよくわかります。

①ロスカットとは


ロスカットとは、ポジションを持っている時に、証拠金が一定の割合※を下回った時に強制的に決済が行われるルールのことです。
※「証拠金維持率」のことで、取引所によって設定値が異なります。

【取引所別ロスカット基準】
業者名    :必要証拠金
Zaif     :30%未満
coincheck  :50%未満
bitFlyer    :50%未満
GMO コイン :75%未満
BIT Point   :100%未満
BTC BOX   :110%未満
kraken     :20%未満
bitbank trade :20%未満

では次に第2のリスク「不足金支払い」を紹介します。

 

②「不足金支払い」とは

不足金支払とは、トレードで発生した証拠金以上の損失を、借金として返済しなければいけないルールのことです。

このルールは基本的にどの取引所も採用をしていますが、「bitbank Trade」の先物取引と「Zaif」の信用取引には、このルールがありません。

その代わりにトレードで出た利益から手数料が発生しており、この手数料はユーザーが不足金支払いになった時の補填として使われています。

※なお取引所によっては、この不足金支払いのことを「追証」と呼んでいる場合もあります。

参照:
Zaifの信用取引とは?/追証が不要
https://zaif.jp/doc_margin_trading?lang=ja

bitbank Trade 取引ルール/15. 追加証拠BTC(追証)について
https://www.bitbanktrade.jp/rule

 

上記の取引所以外にも、レバレッジレードができる取引所の比較はコチラにまとめています。

初心者でもわかりやすい比較表付き!仮想通貨FX・レバレッジおすすめ取引所

 

では最後に会社のリスク「追証」について解説します。

③「追証」とは


追証(おいしょう)※とは、ロスカットになる前に発生するルールのことで、ユーザーは引き続きポジションを保有し続けるために追加で証拠金を預ける必要があります。

わかりやすくセリフ風にすると

【追証のセリフ風意訳】
「今あなたは証拠金に対して大き過ぎるポジションをもってるよ。
もしこのまま含み損が大きくなると不足金支払いが発生するかもしれないから、そうなる前に証拠金を追加してね。
もし数日以内に追証払わなかった、強制ロスカットにするからね。」

とった意味です。
※ちなみに追証とは「追加証拠金」を略した言葉です

もし追証を支払わないと……

もし期日以内に追証を支払わないと強制的に決済されポジションは解消されます。

なお追証が発生する値(証拠金維持率)は、ロスカットルールが発生する値より浅く設定されているため、ロスカットより先に追証が発生します。

また追証は取引所によっては取り入れていないところも多く、国内の大手取引所の中ではbitFlyerのみです(2018年9月時点)。

強制力はない「ロスカットアラート」

なお他社は追証の代わりに「ロスカットアラート」と呼ばれるお知らせ機能を導入しています。

この機能が発生すると、「このまま含み損大きくなるとロスカットルールが発生するから気をつけてね。」

といった旨がメールでユーザーに届来ます。
なおこの時に証拠金を追加するかしないかは、ユーザーの自由です。

ロスカットアラートが発生する値については各取引所のルールをご参照ください。

 

【まとめ】仮想通貨FXのリスク

仮想通貨FXのリスクをしっかりと把握せずに、トレードをしている方が多いのではないでしょうか?

最後に仮想通貨のFXのリスクについて大事な点をピックアップしてみます。

  • ポジションを保有している時に、含み損の大きさが一定量を超えると、強制ロスカットになります
  • その一定量は取引所によって異なります
  • ロスカットになり、証拠金残高がマイナスになると取引所にその「不足金」を支払わなければいけません
  • ただし zaif と bitbank Trade は不足金を支払わなくても大丈夫です
  • 追証とは、ロスカットルールが発生する前に追加で資金を預けなければいけないルールです
  • 追証が設定されている取引所は、bitFlyerのみです。(2018年10月時点)

仮想通貨FX(レバレッジ取引)のリスクを把握した上でトレードをしましょう。

初心者でもわかりやすい比較表付き!仮想通貨FX・レバレッジおすすめ取引所

v

About 中井剛 98 Articles
ひろぴーが運営するCXR のメンバー。 これまでに、FXや仮想通貨関係の営業、メディア運営、新規サービス立上げ、広告運用、バイヤー業務、ウォレット営業、Webライティングなど、幅広く活動を行う。趣味はラジオ体操とジム、ラジオを聴くこと。