仮想通貨の「ホワイトペーパー」は読んだことはありますか?
言葉は聞いたことがあるけど、実際に読んだことはな……。という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はホワイトペーパーについて、
- ホワイトペーパーのとは・基本
- 4種類のホワイトペーパーと日本語訳
- 投資対象としてホワイトペーパーを読むときのコツ
- ホワイトペーパーは仮想通貨以外にもあるの?
といった項目を解説します。
この記事を読んでホワイトペーパーを効率的に読めるようになりましょう。
もくじ
仮想通貨のホワイトペーパーとは

仮想通貨におけるホワイトペーパーは、その仮想通貨の内容や目的、技術的な内容が書かれている書類のことです。
仮想通貨によって書式も様々で、上記に挙げた項目について書かれていないこともあります。
また、仮想通貨のホワイトペーパーは基本的に英語で書かれていることがほとんどですが、中には日本に翻訳されているホワイトペーパーもインターネット上にあります。
なおホワイトペーパーを直訳すると、政府が国会に提出してる報告書の「白書」となりますが、仮想通貨のホワイトペーパーとは全く違った書類です。
ではホワイトペーパーはどこで見ることができるのでしょうか?
基軸通貨のホワイトペーパー4選+1
ホワイトペーパーは仮想通貨の発行元が公式サイトなどで公開されています。
今回は実際に代表的な仮想通貨のホワイトペーパーを見てみましょう。
4種類のホワイトペーパーとその日本語訳を用意しました。(リップルの和訳は見つからず参考サイトを掲載します。)

①Bitcoin ホワイトペーパー:全12章
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
日本語訳
http://www.kk-kernel.co.jp/qgis/HALTAK/FEBupload/nakamotosatoshi-paper.pdf

②Ethereum ホワイトペーパー:全5章22節
https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper
日本語訳
https://github.com/ethereum/wiki/wiki/%5BJapanese%5D–Ethereum-Development-Tutorial

③Ripple ホワイトペーパー:全5章9節
https://ripple.com/files/ripple_consensus_whitepaper.pdf
日本語による参考サイト
http://gtgox.com/about-ripple/

④Nem ホワイトペーパー:全9章45節
https://nem.io/wp-content/themes/nem/files/NEM_techRef.pdf
日本語訳
http://nemmanual.net/NEM_Technical_reference_JA/
⑤COBAN REXX ホワイトペーパー 日本語訳
https://coban-rexx.org/wp-content/themes/coban-rexx-org-theme/img/cch_whitepaper_ja.pdf
では仮想通貨のホワイトペーパーには実際にどんなことが書いてあるのでしょうか?
ホワイトペーパーに書いてある内容

ホワイトペーパーの内容は以下の項目について書いてあることが多いです。
【例】ホワイトペーパーに書かれている内容
- 経済が抱えている問題について
- その問題に対して仮想通貨を用いた解決方法の提案
- 技術的な解説
- プロジェクトの段階や詳細
- トークンの売り出し方法
- その他
なお仮想通貨におけるホワイトペーパーの記載方法には特に決まったルールはなく、書いてある内容は各仮想通貨によって異なります。
中には技術的や仕組みなどの文章が多い「技術書」のようなホワイトペーパーも多くあります。
では実際に仮想通貨の内容を知りたい時には、どのような視点を持ってホワイトペーパーを読むと理解が進むのでしょうか?
次の項目でその方法を紹介します。
ホワイトペーパーから仮想通貨の内容を見分ける方法

投資対象とするか否かの参考としてホワイトペーパーを読むときは、いくつかの視点を持ち読み進めることをオススメします。
その仮想通貨の将来性や内容・特性をよりスムーズに理解し投資対象とするか否かを見分てみましょう。
【例】ホワイトペーパーを読むときの要点
-
目的や概念・社会に与える役割があるか
-
実行するための技術(ブロックチェーン)は伴っているか
-
その技術を開発するための人員はそろっているか、及びGithubなどにソースコードはアップされているか?
-
資金を集めた後の計画が明確にされているか、また資金を過剰に募集しすぎていないか
-
技術的・資産価値的に考えらえるリスクへの対策・対処方法が明記されているか
上記は一例ですが、まずは実際にホワイトペーパーを読んでみることをお勧めします。
仮想通貨以外でホワイトペーパーに似ている書類

実は仮想通貨以外にもホワイトペーパーという書類は存在します。
- 仮想通貨以外のビジネスの「ホワイトペーパー」
- 株式や投資信託の「目論見書(もくろみしょ)」
ビジネスのホワイトペーパーとは、は製品又はサービスをマーケティングする際にその解説やターゲットとなる市場を分析・解説している書類(資料)です。
目論見書とは、株式や投資信託などの有価証券(金融商品)を募集したり売り出す際に投資家に交付する書類のことです。
株式の目論見書には、証券情報/募集要項/募集の条件/売出要項/企業情報が、投資信託の目論見書には、目的/リスク/実績/手数料などが記載されています。
仮想通貨の中でもICO(イニシャルコインオフォリング)を行う際に公開されるホワイトペーパーは、この目論見書に近い内容が書かれていることが多いです。
ホワイトペーパーのまとめ
この記事では仮想通貨のホワイトペーパーについて解説しました。
大事なポイントを再度ピックアップします。
- 仮想通貨のホワイトペーパーとは、その仮想通貨の内容や目的、技術的な内容が書かれている書類のことです。
- ホワイトペーパーは仮想通貨の公式ページに掲載がされていますが、日本語訳はインターネット上で別途探す必要があります。
- 投資するか否かの判断の参考として仮想通貨のホワイトペーパーを読む時には、いくつかの要点の内容を確認しましょう。