
この記事では、ひろぴーも愛用しているRCIの使い方について解説します。
RCI(アール・シー・アイ)とは
RCIとはRank Correlation Indexの略で、日本語では「順位相関指数」と呼ばれます。
日数と価格に順位をつけ、両者にどれだけ相関関係があるのかを指標化しています。
RCIは3つの期間から算出したラインを同時に使うことで、トレンド転換の初動をとらえかつ押し目(戻り目)のタイミングをつかむのに適している、テクニカル指標です。
またオシレーター(逆張り)系とトレンド(順張り)系の両方の要素を併せ持つテクニカル指標です。
【2021年4月にリライトしました。いつの時代になっても基礎は変わらず、何年経っても使えます。自分で読み返しても編集のしようがないと自負しております(笑) by ひろぴー】
RCIの見方とトレード手法について

RCIの基本的なパラメーター(期間)は短期9、中期26、長期52とします。
RCIの見方は、中央値の±0を基準に、+0~+100%が上昇基調を表し、-0~-100%が下落基調を表しています。
±80%を超えてくると強いトレンドが発生中となり、同時に買われ過ぎ、売られ過ぎと見ることもでき逆張りのタイミングにもなります。
レンジ相場では長期52ラインが-80%(-0.8)以下に潜ってから、再度-80%を上抜けてくるタイミングが逆張りのタイミングとなります。
トレンド相場においては、長期52ラインが±80%以上を保っており天井付近に張り付いている時に強いトレンドが発生している状態と言えます。その場合は、より短い中期26ライン、短期9ラインが反対の±80付近に戻してから反発もしくは反落するタイミングが押し目、戻り目のエントリーポイントになります。
再度それぞれのRCIのラインの役割を見ていきましょう。
RCI短期9の使い方:エントリー用
短期間での買われ過ぎ、売られ過ぎを表すため、主にエントリータイミングに使われることが多いです。
特徴としてはストキャスティクス程ではありませんが、比較的切り返しが早く、きびきびと動きます。
RCI9が上を向いていたら、短期的に買い合図、RCI9が下を向いたら、短期的に売り合図と判断されます。
例:RCI短期9の使い方
まず、ピンクで四角く囲ったゾーンですが、下落トレンド相場最中の少し戻しを試しているタイミングといった局面でしょうか?
ローソク足自体はあまり値を戻せていないように見えますが、RCI9は大きく戻しております。-80以下での推移から一気に+60~70近辺までぐらいの上昇をしております。
相場継続のポイントとしては、RCI9の戻り比較的大きな上昇であるのにも関わらず、ローソク足の実体自体があまり戻せていない場合、トレンド継続である可能性が比較的高いです。
またダマシも比較的多いですが、鋭角にRCI9が切り返すと方向転換の値動きが強く出る傾向があります。
この鋭角の出現と同じようなタイミングで、長いローソク足(大陽線、大陰線、上髭や下髭を残した足など。)が出現した場合、その方向に順張りで進みやすい傾向があります。
トレンド転換の最安値や最高値を狙うことはできませんが、そこから反転して勢いが出始めたポイントから順張りエントリーはなかなか使える指標になります。
RCI中期26の使い方:トレンド判定用![]()
トレンド転換のタイミングや、チャートの方向性の確認で利用できます。
RCIのエース指標です。RCI26の方向性にだけはあまり逆らわない方よいです。
上を向いているときは、上昇、下を向いているときは下落なのですが、特に±80%(0.8)ラインでは本領を発揮しはじめます。
よって、+80%以上で推移且つ上方向、−80%以下で推移且つ下方向を向いたときはトレンドが加速しやすい傾向がありますので、注意しておきましょう。
例:RCI短期26の使い方
RCI26のラインは中央値にある0.00ラインを境に、プラス圏に浮上するタイミングですと、不思議とそこからよりトレンドが強く発生する傾向があります。
また同じくですが、下落トレンドの最中ですと、マイナス圏に突入したタイミングも同様に下落トレンドが加速しやすい傾向があります。
これはひろぴー的に、かなり多用する順張りトレードの一つです。
RCI26過熱相場の注意事項
RCI26が±90圏内に突入してきますと、さすがに振り切りはじめることが多いです。
強烈にトレンドが発生している証拠なので良いことなのですが、張り付き最中というものはさらにその方向にトレンドが継続してもローソク足のウェーブも激しくなってくる時期でもあります。
ですので、そういったフェーズに入ってきますと、トレンド最終局面が近づいていると判断して、無理をしない時期となります。
よって、ポジションを徐々に縮小していき、最終的には少額のポジションで長く引っ張る時期になってきます。
順張りトレードからは外れませんが、本来持っているポジションサイズを1/2〜1/5ぐらいにすることが多いです。
RCI26のダイバージェンス
RCI26でもダイバージェンスが出現することが稀にあります。
ポイントとしては、そのダイバージェンス後にエントリーがしやすいのがRCI26のいいところです。
上昇局面の場合、ローソク足のプライスが伸びているのにRCI26は既にウェーブを打って+80を超えて+90圏内に突入して、しばらくの滞空時間を経て下落をしております。
ローソク足が上昇している。まさに逆行現象が起きていることがあります。しばしば見られる現象です。
その場合はMACDでもダイバージェンスが発生していることが多く、相場が成熟しきってしまう手前まで来ていることが多いです。
間もなく相場が成熟仕切って、荒々しい値動きからの反転が起きますので反転トレードを狙う時期です。または持っていたポジションは全て手仕舞うべきです。
新規ポジションは建てず、そのレンジで平均値を取るようにまんべんなく利益確定をするように心がけてください。
RCI長期52の使い方:相場の方向性確認用
長期目線での方向性を示していて、上に張り付いていれば上昇が続いている、下に張り付いていれば下落が続いていると見て、エントリーの方向性のフィルターに使います。
使い方はRCI26と同じです。ただし、かなりのんびり屋さんです。
- RCI52が0.00ラインを交差するタイミングの順張りトレード
- RCI52が±80ラインを交差して、上昇するor下落する順張りトレード
- そして、RCI52版のダイバージェンス
RCI26と52はかなりバラバラに動くのですが、一度同じ方向を向くと、大きなトレンドが出始めている可能性があります。
例:RCI短期52の使い方
この図ように、RCI52が-80以下に沈み、しばらくが経過した頃が注目です。
ゆっくりと反転してきて、-80点線ラインを今度は上抜けて浮上をしかけているタイミングがポイントになります。
このタイミングというのは、大きなトレンド発生後、ローソク足がボトム圏で推移したのち、反転に向かうのですが、この期間がある程度長く推移してくれればしてくれるほど、反発が大きくなる傾向があります。
具合的にはRCI52が、-80圏内に沈み、できたら、連続してローソク足にして15本以上の期間、停滞をしているほうが望ましいです。
やがてその期間を経て、±80圏内から久しぶりに脱してくるタイミングで順張りトレードです。
なおオンラインサロン「ひろぴーと資産1000万を目指す!!FX・仮想通貨トレードサロン」では、RCIの解説動画もサロン生限定で公開しています。
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【実践編】RCIの使い方
つまり、この3本の使い分けは、買いで勝負するときに少なくとも2本の線が上方向に向いていることが望ましいです。または3本とも上方向に向いているとかなり強気で勝負できるでしょう。
もちろん逆もしかりです。2本以上、RCIが下方向に向いておりましたら、売りで勝負です。3本共下方向に向いていたら強気で売り勝負となります。

①の場面では、直近高値を一度超えて、再度下落するか、上昇するかという場面です。
中期26ラインが長期52ラインを下限で上抜いたので、中期目線が上昇になりました。
その後、短期9ラインが下限帯からうわ抜けるタイミングを見計らってエントリーです。
中期、長期が上限に張り付いている②の画面においては、トレンドが継続しているとして、
再度短期9ラインの-50以上からの折り返しでエントリーも可能です。
RCIを水平線やトレンドライン、移動平均線と併せて使う

RCIだけでも、ひとつのチャートで3つの時間軸の分析ができる優れものです。
しかし、これに水平線ブレイクや、トレンドラインブレイクを使えばよりエントリータイミングに優位性が出ます。
移動平均線も3本使ってみると、よりトレンドが分かりやすいですね。
なんとなくトレンドになっているのは分かるけれど、エントリータイミングの根拠が曖昧だという方におすすめのテクニカル分析です。
オシレーター指標なのに3本も指数があるため、ヒントが多いテクニカルということは確かです。
ローソク足とRCIだけでも十分トレードできますので、初心者の方はぜひ使ってみてくださいね!
ひろぴー流RCI4linesの使い方(手法)
また上記のようなRCIのパラメーター(短期9、中期26、長期52)に、さらに短期線(7)を1本加えてトレードする手法もあります。
興味がある方は「ひろぴーオリジナルRCIのトレード手法を解説!(TradingViewビットコインチャート編)」をご覧ください。
GMOコインでRCI手法のチャート分析
それでは実際に「GMOコイン」の仮想通貨FXアプリ「ビットレ君」を使ってRCIを見ていきましょう。※PC版の仮想通貨FXには、RCIの罫線分析がないので、アプリで使用してください

チャート画面からチャート設定を出し、「テクニカルエリア」のRCIにチェックを入れます。
デフォルトでは短期・中期・長期が5,9,22になっているので、これを9,26,52に変更します。
デフォルト表示ではこんな感じ↓
短期と中期の違いがあまりないため、RCI5があまり役目を果たしていません。
そして、パラメーターを変更すると以下のようになります。
9,26,52であればよりはっきり短期、中期、長期の違いが分かるようになります。
表示させる時間足は1時間足以上がおすすめです。
RCIの取引ならGMOコイン
RCIを使うのに最も適しているスマホアプリはGMOコインです。
国内の取引所では取り扱いが少ないテクニカル分析ですので、注意してください。精度はひろぴー流ではお墨付きですよ!
当サイトのおすすめレバレッジ取引所でもGMOコインは紹介しておりますので、ぜひ覗いてみてください。

以上、RCIの使い方・トレード手法についてお話しました(・∀・)他のテクニカル指標に関してもご覧ください。
また上の方でも紹介しましたが、RCIのパラメーター(短期9、中期26、長期52)に、さらに短期線(7)を1本加えてトレードする手法もあります。
興味がある方は「ひろぴーオリジナルRCIのトレード手法を解説!(TradingViewビットコインチャート編)」と「ひろぴーオリジナルRCIの使い方(SAXO Bank証券キャンペーン終了分)」をご覧ください。
【テクニカル指標に関する記事】
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