【BTC初心者向け】マイニングで押さえておく3つの役割(送金記録・新規発行・不正排除)

「ビットコインの”マイニング”は何をしているの?」

「ビットコインを採掘しているの」

「マイニングを調べたけど色んな情報があってイマイチわかりにく」

と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はビットコインのマイニングについて、3つの切り口からわかりやすく解説します。

 

ビットコインのマイニングとは


ビットコインにおけるマイニングとは、

送金データをまとめたブロックをブロックチェーンに追加する作業をすること。

なのですが、このように説明をされてもイマイチピンとこないと思います。

そこで今回はビットコインのマイニングを、以下の3つの役割に分類してみました。

【マイニングの3つの役割】

  1. 送金記録
  2. 新規発行
  3. 不正排除

ではそれぞれの役割ごとに解説します。

 

なおマイニング(mining)を英訳すると【採掘】といった意味になります。
由来は、ブロックを追加する時の競争で1番となった人に報酬が与えることが、金の採掘を連想させることからマイニング(mining)と呼ばれています。
またマイニングをする人のことをマイナー(miner)と呼びます。

 

【送金記録】承認とブロックの追加
~送金データ承認とブロックのブロックチェーン~


マイニングでは送金データをブロックに追加し、そのブロックを10分毎にブロックチェーンに追加しています。
またこの送金データのことをトランザクションと呼びます。

マイニングが行われる際の大きな流れは以下の通りです。

【マイニングの主な流れ】

  1. トランザクションの収集・承認
  2. ブロックの生成・報酬用(新規発行)のトランザクションの作成
  3. ブロックをブロックチェーンに追加するための計算競争
  4. マイニングの完了(報酬の受取)

このマイニングがあることで、ユーザーの送金や決済は、ブロックチェーン上に記録され、改ざんがされにくい安全な履歴となります。

送金記録の次は、新規発行についてみてみましょう。

 

【新規発行】ビットコインの新規発行と半減期


新規に発行されるビットコインとは、

ビットコインの発行上限枚数(役21,000BTC)に達するまで、約10分おきに発行され続けるビットコインのことです。

ビットコインの新規発行の大事なポイントは以下の3つです。

  1. ブロックが1つ追加されると新規のビットコインが発行されます
  2. 新規に発行されるビットコインは、マイニングの報酬としてマイナーへ与えられます
  3. 「半減期」があり、21万ブロック追加されるごとに、発行されるビットコインの枚数は半分になります。

ビットコインの半減期のタイミング


2009年1月3日にビットコインの発行が開始され、最初の発行枚数は50BTCでした。

なお次回の半減期のタイミングは、2020年5月28日頃で、発行枚数は6.25BTC(12.5BTCの半分)となります。

またなぜタイミングが5月28日”頃“なのかと言うと、マイニングによって新たにブロックが追加されるのが“約10分ごと”だからです。

しかし性質上必ず10分ピッタシで計算競争が完了するとも限らないので、半減期のタイミングも確定する事ができないことも事実です。1ブロック毎のマイニングの計算量(時間)は、10分になるように2016ブロック毎にシステムにより自動で設定されます。

半減期のカウントダウンをしているサイトがありますので、気になる方はチェックしてみてください。
Bitcoin Block Reward Halving Countdown

 

半減期の役割

ビットコインの新規発行の半減期の役割は、**ビットコインの価値を緩やかに高めていくことです。

一定の量を発行し続けてしまうと、ビットコインが増え続けて価値が落ちてしまうかもしれません。
そこでビットコインの発行料をどんどん減らしていくことで希少価値を高めているのがこの半減期です。

次の項目ではこの報酬を活用した不正排除について解説します。

 

【不正排除】マイナーへの報酬とプルーフオブワーク(Proof of Work)


ブロックチェーンが安全に保たれる上で、マイニングの報酬は切っても切り離せない存在です。

マイニングでは、マイナーは報酬を手に入れるために10分毎に他のマイナーと計算の競争をし、一番最初に計算を解いた人に新規発行分のビットコインが与えられます。

そしてこの際の計算量こそがブロックチェーン参会者として正しいことの証明となり、結果として不正を排除しています。

そして上記の計算によって不正を排除する方法を「プルーフオブワーク(Proof of Work~仕事による証明~)」と呼ばれています。

 

Proof of Work(プルーフオブワーク)で不正を排除

このProof of Workが実際にどのように不正を排除しているのかというと、

例えば、とあるマイナーが不正を試みようとする場合、常に計算の競争で1番になり続けなければならなく、それは全マイナーの中で51%以上の計算量を占める必要があります。

もしマイナーが51%以上の計算力を得て、ブロックを追加する際に不正行為が成功してしまうと、ユーザーとしては「ビットコインは安全ではない」と認識されてしまい、その結果ビットコインの価値が下がってしまう可能性もあります。

そのようなことになると、不正を働いたマイナーが保有しているビットコインの価値も当然下がってしまうため、経済的な観点でみるて不正をするメリットも無くなってしまうのです。

「51%攻撃」についてもっと関して詳しく知りたい人はコチラの記事をご覧ください
BTC初心者向け、ビットコインが安全な理由と弱点は?

 

【まとめ】マイニングとは

ビットコインのマイニングについて3つの役割を切り口として解説しました。

  1. 送金記録
    →送金データのブロックチェーンへの記録
  2. 新規発行
    →マイニングの報酬としてまずマイナーに支払われるが、半減期がある
  3. 不正排除
    →マイニングの過程で、Proof of Workによる計算競争があり、不正を排除している

マイニングの基本となるこの3点を抑えておくことで、今後新たにマイニングの情報をインプットする時も内容に翻弄されなくなることでしょう。

以上、マイニングの簡単な説明を致しました。ぜひご参考にしてくださいね!

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About 中井剛 98 Articles
ひろぴーが運営するCXR のメンバー。 これまでに、FXや仮想通貨関係の営業、メディア運営、新規サービス立上げ、広告運用、バイヤー業務、ウォレット営業、Webライティングなど、幅広く活動を行う。趣味はラジオ体操とジム、ラジオを聴くこと。