公開日: 2019/03/23 

初心者でもよく分かる一目均衡表の見方

一目均衡表(いちもくきんこうひょう)株やFXの取引では有名なテクニカル指標です。

またこのテクニカル指標は、ビットコインや仮想通貨の取引所のチャートでも利用できます。

この記事では、仮想通貨の専業トレーダーひろぴー監修の元、仮想通貨のチャートへの一目均衡表の設定方法や、実際の見方、トレード手法、他のテクニカル指標と組合わせた応用方法について紹介します

一目均衡表とは

一目均衡表は、80年ほど前に日本人である一目山人(いちもくさんじん)こと細田悟一が開発した、5本のラインからなる相場の大局感を読むことに優れたテクニカル指標です
また世界的にも有名なテクニカル指標であり「ICHIMOKU(いちもく)」の名で多くのトレーダーに親しまれています。

一目均衡表は、ぱっと見て相場状況が分かるの点がメリットです。
しかしその複雑さゆえに、それぞれの線が表す意味や「買いシグナル」と「売りシグナル」を理解するのに時間がデメリットです。

そこで今回は基礎編として、一目均衡表の見方やトレードへの活かし方を説明したいと思います。

一目均衡表のテクニカル指標の構成(DMMビットコイン)

(DMM Bitcoinの一目均衡表チャートをカスタマイズ)

一目均衡表は、以下の5つのテクニカル指標が合わさった指標です。

  1. 転換線
    →当日を含む過去9本の足の高値と安値の半値をつなげた線
  2. 基準線
    →当日を含む過去26本の足の高値と安値の半値をつなげた線
  3. 先行スパン1
    →基準線と転換線の半値を、当日を含めて26本未来に移動させた線
  4. 先行スパン2
    →過去52日の半値を当日を含めて26日未来に移動させた線
  5. 遅行スパン
    →日々の終値を当日を含めて26日過去に移動させた線

そして、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた水色の空間が(抵抗体)で、仮想通貨相場の転換を見極める重要な指標です。(各線の色を自分好みにカスタマイズすると、より理解しやすくなります)

 

仮想通貨チャートでの一目均衡表の基本的な見方

ここまでの説明で「めんどくさい……」と多くの人は思ったことでしょう。
そこで、まずは難しく考えずに型となる売買サインから覚えましょう。

以下の3つの条件が揃ったら売買のタイミングです。

■買いサイン

  1. 均衡表の好転
    →転換線が基準線を下から上に抜ける
  2. 遅行スパンの好転
    →遅行スパンがローソク足を下から上に抜ける
  3. 三役好転
    →1,2の達成と共に、現在価格が抵抗体(雲)を上抜ける

■売りサイン

  1. 均衡表の逆転
    →転換線が基準線を上から下に抜ける
  2. 遅行スパンの逆転
    →遅行スパンがローソク足を上から下に抜ける
  3. 三役逆転
    →1,2の達成と共に、現在価格が抵抗体(雲)を下抜ける

では以下の仮想通貨チャートで実例を解説します。

 

【例】買いシグナル「三役好転」

上のチャートでは3つの買いシグナルの条件がそろったので、買いのタイミングです。

ここで注意する点は、雲が入れ変わってからの売買では、タイミングとしては、遅すぎることが多々あります。
雲がねじれて先行スパン1と2が入れ替ると、トレンドが発生していると思われがちです(図の青い雲が上昇トレンドを表す)

 

一目均衡表で短期、中期、長期ごとのトレンドを見極める方法

売買シグナルを覚えたら、次にトレンドの見分け方を覚えて見ましょう。

一目均衡表は、時間軸ごとにトレンドを見極める3つの見方があります。

  1. 短期的に買いが優勢になる
    →短期的な価格を基準とした転換線(赤)が、中期的な価格を基準とした基準線(緑)を上抜ける
  2. 中期的に買いが優勢になる
    →ローソク足が遅行スパン(黒)を上抜ける
  3. 長期トレンドの方向性を表します。
    先行スパン2(赤)

このように一目均衡表は短期、中期、長期の関係が一目でわかるようになっています。

【なぜ半値が重要なのか】
一目均衡表では、基準線、転換線、先行スパン1,2の4本で各期間の「半値」が描画されています。なぜ半値が重要なのかというと、「ひとつのトレンドにおいて半値(50%)を基準に、買いと売りの拮抗が崩れるから」です。同様にフィボナッチリトレースメントを使った分析も、50%戻しがひとつの重要な押し目になっています。

一目均衡表を使った仮想通貨チャートのトレンドの見分け方は以上です。

一目均衡表のトレンドともみ合いの見分け方

トレンドともみ合い(価格の停滞、横ばい)の見分け方を解説します。

■トレンド期

トレンド期には、ロウソク足と各線が離れていきます。

短期の転換線、中期の基準線、長期の先行スパン1,2が支持線・抵抗線となり、押し目(戻り目)を拾う目安になります。

 

■もみあい期

もみあい時には、一目均衡表の各線は横ばいになり、仮想通貨の価格に絡んできます。

特に遅行線(黒)が価格に絡んでいる場合は、長期間(26本前から)価格帯が変化していないことを意味します。

お疲れ様でした。一目均衡表表の基礎的な見方は以上です。

【要点のおさらい】

  1. 一目均衡表とは
    →5つの指標で構成された統合的な指標、複雑ながらも他の指標よりもトレンドに関して詳細な相場分析ができる
  2. 一目均衡表の売買サイン
    →3つの条件からなる「三役好転」が表れるのを待つ。慣れるまでとにかく覚える。
  3. 一目均衡表のトレンドの見分け方
    →短期、中期、長期、を意識して売買の参考にする。この条件もとにかく覚える(汗)
  4. トレンド期
    →価格が各指標から離れる
  5. もみ合い期
    →価格が各指標と入り乱れる

 

【実践!一目均衡表】

(1)長い時間を参照する

それでは基本を学んだところで、実践で使えるのかどうか見てみましょう。

一目均衡表は本来日足を基準に作成されたテクニカル指標ですが、もちろんそれより小さい時間足でも通用します。ただし5分足などのあまりに短い分足だと雲がしょっちゅう好転、逆転して入れ替わるので逆に目線が固定しづらかったりします。

目線を固定するという意味では「マルチタイムフレーム分析」を取り入れて、4時間足と15分足など長い時間足と短い時間足を組み合わせて見ると良いですね。

チャートを並べて見る時は、長い時間足のどの領域が短い時間足チャートに該当しているのかを把握しておくことが重要です。

 

(2)エントリー事例

実際に1時間足を見てエントリー・決済をシミュレーションしてみましょう

青丸…三役好転(転換線が基準線を上抜け、遅行線スパンがロウソク足を上抜け、現価格が雲を上抜け)で買いエントリー。逆の雲に突入で損切り。

赤丸…三役逆転(転換線が基準線を下抜け、遅行スパンがロウソク足を下抜け、現価格が雲を下抜け)で売りエントリー。その後雲がねじれて抵抗体となり、価格が雲に突入したところで決済(利確)

 

より大きい4時間足では、雲の交代(先行スパン1と2が逆転する)の頻度が少ないのでもっと長い時間保有し、大きく利益を取れる可能性も増します。

 

(3)他のテクニカル指標と組み合わせる

三役好転、三役逆転はドテン売買(売りでエントリーしたポジションを買い戻して、買いエントリーをし直す)を繰り返すことに気づきましたでしょうか。雲を基準にすると、大きなトレンドでは大きく取れますが、雲の交代が頻繁にある場合は損切が続いてしまうことが多々あります。

そこで損を少なくするのと同時に、利益を最大化させるために他のテクニカル指標を取り入れてみるのも手です。

MACDを追加してみました。MACDのピークを目安に最大利益(と思われるところ)で決済する、

ダイバージェンスの発生でトレンドの転換が起こることを予想して決済する、などがあります。

MACDのゼロライン交差が雲転換や雲への突入と同じタイミングになっていることも興味深いです。

一目均衡表に他のテクニカル指標を加えることでより自分にあった決済方法が見つかるでしょう。

 

以上、基本的な一目均衡表の見方と、実践例でした。

一目均衡表は、大局を見極めるのに非常に使えます。

特にトレンドが発生をはじめてしっかりと上昇しはじめたころから威力を発揮することが多いです。

特にエントリーの入り口の精度が高いというわけです。

また一目均衡表には他にも【波動論】【値幅観測論】【時間論】という理論もあり、とくに時間論といくタイムサイクル理論は有名です。

チャートが動く変化日を予測したり、波動の計算で目標値を予測することもできますが、かなり難しいので極めたい方はぜひ勉強してみてくださいね♪

応用編も時間があれば、更新したいと思います。

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資料出所先:DMM Bitcoin