2018年5月11日〜
カナダの中央銀行、トロント証券取引所TMX Group、非営利団体Payments Canadaは、ブロックチェーン技術を採用した瞬時決済システム利用にするためのテストを完了したとロイターで報じました。
結果的にはこの3組織は、Bitcoin(BTC)などの暗号化通信技術を用いてリアルタイムで自動的に決済するのに適していると結論付けたようです。
現金と資産の両方を事実上「交換」を瞬時にできるとPayments Canadaの社長兼CEO、Gerry Gaetzは、コメントしています。
またこれは、以前に行われたことのない支払いを、買い手から売り手に直接スワップすることで即時決済が可能になることについて言及しました。
このブロックチェーンパイロットは、「Project Jasper」と呼ばれ、2016年に初めて発表されました。
その最終段階のテストは昨年末に開始されております。
しかし、バンク・オブ・カナダのシニア・スペシャル・ディレクター、スコット・ヘンドリー氏は、これらのシステムがコスト削減の面で利点を提供できるかは疑問だと述べております。
ロイター通信によると、木曜日にトロントで開催されたカンファレンスでは、「この作業を行った後、参加者にとって大幅な節約が可能であるということはまだ不確実性があり、すべてディーラーとこれらの銀行がこの決済システムを用いればコスト削減に繋がり、大きな収益につながるかはどうかはわからない。」としています。
また今週、リップルのXrapidソリューションパイロットは、リップルプロトコルを使用したリアルタイム決済システムを用いれば、既存の金融機関40〜70%にあたるトランザクション節約と取引速度の向上・改善ができると発表もされました。
徐々に国の金融機関もこれらの決済ソリューションに参入してきており、各国のブロックチェーン技術参入も日に日に増してきているようです。