「スマートフォンアプリで、テクニカル指標を使ったビットコイントレードをしたい…」
と思う人もいることでしょう。そこでこの記事では、
ビットコインを、スマートフォンアプリでRSIを使いトレードする方法を、仮想通貨の専業トレーダーひろぴーが解説します。
【用意するもの】
もくじ
仮想通貨チャートにおけるRSIとは
まずはRSIの基本について解説します。
RSIは相場の逆張りやトレンドの転換を狙う、オシレーター系のテクニカル指標で「相場の加熱度」を表します。
また「Relative Strength index」を省略したもので、直訳すると「相対力指数」となります。
そもそもオシレーターは、直訳すると「振り子」で、「上か下、一方向に行き過ぎた動きはやがて修正(戻る)される」という考え方がベースになっています。
よって仮想通貨相場の過熱状態を示し、買われすぎ・売られすぎかを判断できます。
RSIはオシレーター系の指標ですので、MACD同様にチャート上に表示せれるものではなく、別枠(黄色)で表示されます。

一般的には14か9が良く利用されます。
図は4時間足のビットコインチャートですが、どの時間軸でもRSIは使えます。
以降、わかりやすくビットコインの日足を前提に解説をいれていきます。
RSIの計算式と特徴
RSIは0〜100%ゾーンの間で推移をする指標です。
数字が低ければ仮想通貨は売られ過ぎており、高ければ買われ過ぎを意味します。
そして次のような計算式で求める事が出来ます。
毎日の前日比を集計し、それを上昇した日と、下降した日分ける。
※パラメーターはデフォルト設定の14で計算
- A=14日間の上昇幅の合計
- B=14日間の下降幅の合計
この計算式からは分かる事として、RSIとは14日間の値動きの中で上昇・下降分が何%かをグラフにしたと言う事です。
つまり、過去14日間で買い方と売り方とで、どちらがどの程度(%)優勢なのか?
ということなのです。
単純ですが、買い方と売り方が均等だった場合、RSIのパラメーターは50%になります。
RSIのパラメーターが50%を超えている時は、買い方が優勢=上昇トレンドと言い換える事が出来ます。
ただし、どんな上昇トレンドにも終わりはあり、その終わりをRSIのパラメーターで判断する事が目的となります。
仮想通貨チャート版、RSIの使い方と判断方法
RCIの一般的な使い方はいたって簡単です。
1~100%のパラメーターに沿って判断するだけです。
- 70%以上のゾーンに来た時が買われすぎ=売りサイン
- 30%以下のゾーンに来た時が売られすぎ=買いサイン
これだけです。笑
RSIはある一定期間(一般的に14日間)の変動幅0%から100%までの中で示しています。
一般的には70%以上のゾーンに入ると「買われすぎ」、30%以下のゾーンに入ると「売られすぎ」と判断する事が出来ます。
RSIの注意点
ただ注意点として、それぞれのゾーンに入ったからと言って、すぐに「買い」・「売り」ではありません。
70%を超えて来たので「買われ過ぎている」可能性がある、30%を下回って来たので「売られ過ぎている」可能性がある、と参考指標として使うのがベストです。
もう少し詳しく説明すると、買い方と売り方が均等(50%VS50%)している場合、RSIは50%になります。
そしてRSIの数値が55%、60%になると、買い方が強くなっているという事になります。またこの状況は、50%を超えてくると買い方がどんどん優位になって来ている、と言い換える事が出来ます。
では何を知らせてくれるかと言うと、数値が70%・80%と上がって来た時に買いの圧力は強くなりすぎているということになります。
「そろそろ利益確定が出てくる頃ではないか? 注意しましょうね!」
と言う事を知らしてくれる訳です。
仮想通貨ではRSIを使った逆張りは禁物
一般的にRSIは単純に買われ過ぎ・売られ過ぎを示し、逆張りのサインとして利用される方も多くいらっしゃいますが、実はそれだけではないのです。
そもそも上下どちらかで50%を超えているという事はそのどちらかのトレンドが出ている訳ですから、逆張り(反転)のサインが出たとしても、反転というよりは、一時的な調整と見る方が賢明です。
ビットコインはよく上昇しますが、それでもやはりずっと上がり(下がり)続ける事はありません。ところどころ下落の調整をして2017年は大きく上昇をしました。
よって、 トレンドが継続する(している限り)=再び、元の方向へ動き出しますので、新規売買のサインというよりは、利益確定や一時的な調整局面(押し・戻し)の可能性がある、と言う事を主に置きながら使用する事をおすすめします。
RSIが機能しないケース
またRSIには注意すべき事があります。
それは、上昇や下降を問わず、非常に強いトレンドがある相場では、RSIが100%や0%近辺にしばらく張りつく事があり、そうなってしまうと使いものにならないとい弱点もあります。
そういう意味では、ある一定の幅の中で価格が上がったり、下がったりを繰り返す「レンジ相場」の時に効果を発揮しますので、まずは現状の相場環境を確認する事から始めると良いかと思います。
これが鉄板!RSIのダイバージェンスという手法が最も通用する!
RSIにはもう一つの利用方法があります。
それはビットコイン価格とRSIの逆行現象(ダイバージェンス)です。

上記の図の通り、RSIが天井をつける時(オレンジ○)、その水準が前回つけたRSIの天井(赤○)の水準よりも低いにもかかわらず、Aの価格がBの価格よりも高ければ、「ダイバージェンス」となります。
この「ダイバージェンス」は発生すると相場が転換するとされる事が多く、非常に有効なサインの一つになります。
実際、その後は大きく反落する形になりました。
ダイバージェンスについては、デスクトップアプリMT4のRSI記事についてさらに詳しく書いてあります。
ぜひ、上記をご参考ください。
【まとめ 】仮想通貨でRSIを使おう
どのオシレーター指標にも強みと弱点があります。
このRSIも同様で、単独で使用(判断)するのではなく、移動平均線やボリンジャーバンドを幾つかのテクニカル指標と合わせ、総合的に判断する事で、それぞれの相場に合った指標を利用する事で勝率も上がって来るもののと思います。
ぜひ、皆さんも得意のテクニカル分析を見つけてみてください。
必ずトレードのお役に経つと思われます。資産も自ずと上がっていくでしょう。
参考資料:GMOコイン スマホアプリ ビットレ君
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