LISKに期待したい理由、RelaunchEventの詳細 〚前編〛

Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018

2月20日リブランディングイベント(ベルリンにて)が開催されました。

価格の上がり下がりの幅が大きいせいかLISKに期待している日本のファン「LISKer(リスカー)」は多いのではないでしょうか!

実際にコインチェック(どうなるんでしょうね?)のLISKトークン保有量は世界ナンバー1です。

先日ベルリンで行われたリブランディングイベント(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018)をもとに、詳細内容を含め今後のLISKへの期待と方向性を考察してみました。

 

【もくじ・前編】

1.LISK新ロゴの発表

2.LISK新ホームページについて

3.LISK APIを臨む

4.Liskのコア

  ①新ウォレット&エクスプローラ

  ②Lisk Academyについて

 

【もくじ・後編】→こちら

5.パネルディスカッションの内容

6.LISKの資産と予算執行について

7.まとめ

 

 

 1.LISK 新ロゴの発表

リブランディングイベントの最初にふさわしい新ロゴのビデオ映像で始まりました!

そのビデオを見たい方はYouTubeのサイト(https://youtu.be/WMvmIR6MJDg)にアクセスしてみてください。

これが新しいLISKロゴです。従来の古臭いイメージから一転しておしゃれな感じになったと思います。

皆さんは、いかが思われますか?

以前、名前も変わると聞いていましたが、今回の発表ではLISKそのままで変わることはありませんでした。

 

2.LSK新ホームページについて

さて、LISK CEOのMax Kordek氏が登場...リブランディング担当のrlevanceのCEO Christian Vatter氏を紹介しました。

この「rlevance」という会社はドイツのコンサルティング会社でベンツやマイクロソフトのコンサルティングも行っているベルリンのコンサルティング企業です。

Christian Vatter氏はブランディングについて話し、LISKとブロックチェーンそしてLISKの特徴であるサイドチェーンをどう一般の方に伝えるべきか、そんな経緯について議論したと語っていました。

その結果がホームページを刷新し一般ユーザーにもまた、デベロッパーにも分かりやすい表現をめざし今回のようなホームページに仕上がったということです。

 

次に、新たなホームページに関する説明はマーケティングリーダーのThomas Schouten氏によって行われました。

ホームページアドレス(https://lisk.io)は従来と変わらず、2月21日より新デザインに変わっています。

今回のリブランディングには前出のrlevance(コンサルティング会社)とTAIKONAUTEN(デザイン会社)により新ホームページが完成したと紹介していました。

また従来のGitHubを覗いてみても多数のプロジェクトがありとても分かりづらかったのですが、実際にユーザーが使用できるシステムを以下のように4つのプロジェクトに分けアイコンとプロジェクト名も改められました。

Lisk coreはそのままLisk Core、Lisk JSはLisk Elements、LiskyはLisk Commander、そしてLiskAppはLisk Hubと改めました。

これらの技術系システム情報は新ホームページでは「Products」メニューにまとめられています。

 

(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018 公開ビデオより)

 

LISKは独自のサイドチェーンシステムを一般に「Sidechain Development Kit (SDK)」として公開しておりオリジナルなサイドチェーンを構築することが可能です。
(通常SDKとはSoftware Development Kitなのですが、ここではあえてSidechain Development Kit と言っておりますが意味的に同意義としてと理解しても間違えではありません)

 

また、LISK全体のこれらのシステムを総称して「The Lisk Ecosystem(リスクエコシステム)」と命名されました。

これはイメージが無限大ループの中に描かれているように、ユーザーとシステムそしてLiskサイドチェーンのメインシステムとSDK全てが切っても切れない関係にあると言うことを表しているようです。

(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018 公開ビデオより)

 

さらに、Thomas Schouten氏の説明が続きます。

その説明とは、リブランディングを完全なものにするために名称、ロゴが決められ現在進行中の各プロジェクトのユーザーテスティングが長い間、続けられていました。
私も実際にGitHubの進捗状況をワッチしていたのですが、どんどんテスティング項目が増えデーターベースチームに至っては仕様変更を命ぜられ、あわや喧嘩になるのでは?とも思ったくらいです。

 

ここで「なるほど」と思ったのは、Christian Vatter氏によるとシステムを完成させてからテストするのではなく現行のベータバージョンをテストし、それによりブランディングに適しているか、ポリシーが合っているか、を検証しながら進んできたそうです。

そして、その結果に新たなアイデアを盛り込み新ブランディングイメージをシステムの中に取り入れたと語っていました。

まあ、ある意味LiskCore1.0の開発がこのリブランディングにより遅れていた言い訳のようにもとれますが、ここは「これで善し」としましょう(笑

 

3.LISK APIを臨む。

LISK新ホームページによりLISKの方向性が明確になりました。

サイドチェーンを世に送り出し多くの技術者にLISK APIを利用したアプリの開発を望んでいるようです。

開発者はこのホームページで「Products」メニューから入ります。

このメニューの中にはさらに開発(ブロックチェーンの作り方)に必要な要因がレベルに応じて分けられています。

また、開発初心者や今後開発を試みようとする人向けに「Academy」というメニューも用意されています。

ここでは「ブロックチェーンとは?」から応用に至るまで丁寧に説明されています。

興味のある方は是非ご覧になってください。

(http://lisk.ioより)

残念ながら現在は英語のみのページになっていますが、「GoogleChrome」で開き自動翻訳機能を使えば内容的に分かる日本語として表示してくれます。昨年ぐらいからGoogle翻訳の精度は飛躍的に向上しています。

 

現在国内でもサイドチェーンではありませんが、ブロックチェーンシステムを提供しているシステムとしてはmijin、miyabi、Iroha、Orb、Keychainなどがあります。(参考までに)

 

 

4-1.新LISKウォレット&エクスプローラ

以前からウォレット(LiskNano)とエクスプローラ(explorer:公開取引簿のリスト)が統合されると言われていましたが今回ベータ版で実際に動いている画面の公開と詳細な説明がありました。

現在新ホームページ上部メニュー「Lisk Hub」からβバージョンですが実際にアクセスできます。

既にLiskNanoでアカウントを持っている人は1stパスフレーズでSign inしてみてください。もちろんアカウントを持っていない人も「Create Lisk ID」をクリックしてIDを作成出来ます。

デザイン、ユーザーインターフェースの刷新はもちろんですが、特に目新しいのはアバターと呼ばれるユーザーIDによるユニークなデザインアイコンです。

 

(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018 公開ビデオより)

このアバターは同じ図形の組み合わせはユニークであるので唯一の存在との事です。

このアバターにより送信相手のアドレスを誤って入力した場合アイコンも変わるのでその間違えに気づく事ができ、より親切な機能だと思います。

 

自分のIDのアイコンがどんなふうになるか楽しみですね!

ちなみに私はこんな感じになりました。

(Lisk Hubのベーターバージョンより)

 

 

その他の機能については、メニューが左側に集合され分かりやすいインターフェースとなっています。

(Lisk Hubのベーターバージョンより)

 「・・・More」ボタンにより他の機能をメニューに追加できます。
投票システム(votes)とフォージング(forging)の「Delegates」など追加することができます。

 

4-2.Lisk Academyについて

前半最後はマーケティングマネージャーJacob Kowalewski氏がLisk Academyについて説明しました。

新ホームページには「Academy」のメニューからかなり詳細な情報を得ることができます。

基本的なブロックチェーンとはからビジネスユースに至るまでこのWEBページだけでベーシックから応用までを学び、更にはアプリを作るレベルまで情報が満載です。

 

 

(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018 公開ビデオより)

ベーシックコースは大きく分けて4コース(上図↑)と説明していましたが、現在ホームページのLisk Academyを見てみると5つのカテゴリーが並んでいます。

 

1.Welcome to Blockchain Basics(ブロックチェーンの基礎)

2.What is Blockchain?(ブロックチェーンとは)

3.How Does Blockchain Work?(ブロックチェーンの機能について)

4.Benefits of Blockchain(ブロックチェーンの利点)

5.Blockchain Use Cases(ブロックチェーンの使用例)

 

それぞれの中身はさらに細分化され、詳細な内容になっています。

 

(Lisk Relaunch Event – February 20th, 2018 公開ビデオより)

ビジネスコースは(最新WEB上)

1.Welcome to Blockchain Business(ブロックチェーンビジネスへようこそ)

2.Blockchain Uses in Business(ビジネスに於けるブロックチェーン使用例)

3. The Blockchain Business(ブロックチェーンの事業化)

4. Cryptocurrencies(暗号通貨「仮想通貨」について)

5.ICOs(ICOについて)

となっています。

 

Jacob Kowalewski氏はグラフィックやアニメーションを多用し、より分かりやすく表現しておりました。

また、これらのページは常時新しい情報へ更新されるということです。(もう既に増えていますね)

正にその通りだとおもいます。

とても詳細にかつ丁寧に作られていますので、ブロックチェーンで「何かをやりたい!」と考えている方は、是非ともご覧になり参考とすべきではないでしょうか?プログラマー目線ですとワクワクしてきますね!

こんな技術志向がLISKの大きな特徴となるのではないでしょうか?

随分と信頼感が増したような気がします。

さて、次はパネルディスカッション形式でいよいよLiskCore1.0のお話が出てきますヨ。

 

「後編」へ続く...

 

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元プログラマー、その昔日本初?(多分)の有料iPhoneアプリリリース、無料アプリに至ってはダウンロード数4週以上首位をキープ!多数リリースしたアプリの一つは「AppStore 2010AWARD」にも選出された。さらに遡り、当時(1996年)AppleのCEOアメリオ会長(Steve Jobsを呼び戻した人)と握手した事もある。という自慢話は過去の良き思い出となっている。還暦を期に現役プログラマーを引退(若干ボケが来たので)。 仮想通貨や株には全く無縁であったが・・・