今回は今更ながらイーサリアムクラシック(Ethereum Classic)です。
コイン表示は「ETC」です。高速道路カードじゃないですよ!
昨年12月頃からイーサリアムと並んでどんどん値を上げてきましたね。
では、現在の時価総額とチャートを見てみましょう。
現在19位ですね。他の仮想通貨が上ってきたので以前より若干順位を下げているように思います。
時価総額で3000億円ちょっとですね。(2018年1月31日現在:coinmarketcap.comより)
(2018年1月31日現在:coinmarketcap.comより)
チャートの方です。
昨年の夏ごろは価格の上げ下げも少なく、イメージ的にはイーサリアムの附属通貨みたいな印象で一般的に魅力的ではなかったようです。
また、昨年11月過ぎから他の仮想通貨同様どんどん値を上げてきて「なんでこんなにあがるの?」と正直びっくりしていました。
定かな原因は結果論になりますが、1月に予定されたハードフォークへの期待感と韓国の取引所でイーサリアムの販売が始まり同時にクラシックも買われたのではないでしょうか。
■イーサリアムクラシックはDAO事件から派生!
ところで、イーサリアムとイーサリアムクラシックは何が違うのでしょうか。
名前からすればイーサリアムより古いのでイーサリアムクラシックなのでしょうか?
そうなんです!
実は以前イーサリアムの記事の中に少し紹介しましたが、元々イーサリアムは一つだったのですがある事件をきっかけに分離したのです。
昨年ビットコインからビットコインキャッシュが分裂したと同じようなことがイーサリアムでも起きていたのですね。
先ほどある事件と言いましたが、The DAO(DAO事件)ハッキング事件と呼ばれました。
イーサリアムのプラットホーム(スマートコントラクト)を用いたDAOのICOが行われ、1億6800万ドルが調達されていたのです。
ところがその翌月そのThe DAOの口座から360万ETH(時価5千万ドル)まさに不正送金されてしまったのです。
この時の原因はDAOにセキュリティの脆弱性があり、イーサリアムコミュニティの90%程の賛成により2016年7月盗まれた360万ETHを盗まれる前の状態に戻して(ハードフォーク)しまったのです。
当時、これは非常に話題になり、論争が世界中で勃発しました。
そもそも暗号通貨としての理念・概念に反すると唱える人はハードフォーク反対派の方です。
逆に、悪意をもって盗難されてしまったものを元に戻してあげればいいじゃないか!っというハードフォーク賛成派と分かれてしまいました。
このような経緯で、「イーサリアムクラシック」は、イーサリアムコミュニティの一部のメンバーが、ブロックチェーンを変更できないという原則である「不変性」を理由にハードフォークを拒否し、イーサリアムの未使用バージョンを継続して使用することに決めました。
■イーサリアムクラシック誕生
つまりハードフォーク反対派の人達はイーサリアムのコミュニティから脱退し新たなコミュニティ「イーサリアムクラシック」として新たな仮想通貨イーサリアムクラシックを分離する事になりました。
イーサリアムクラシックは、2016年10月25日にEthereum Virtual Machine(EVM)上に技術的なハードフォークを実施しイーサリアムクラシックが誕生しました。
この時DAOハードフォーク事件以前に、ETHを所有していたユーザーにはハードフォーク後同数量のETCが配布されました。
イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)ETCのシステムはスマートコントラクト機能やオープンソース(GitHubで公開)、分散型ブロックチェーンなどイーサリアムと同様です。
ETCの発行枚数は無限です。
2017年1月BLOCK 3,000,000でセキュリティー強化のためのハードフォークを行い現在に至っております。
実は、イーサリアム・クラッシックのほうが、現在でいうビットコインの立ち位置であり、イーサリアムがビットコイン・キャッシュの立ち位置なのです。
仮想通貨豆知識ですので覚えておいてくださいね!
以上、今回は正統派「イーサリアムクラシック」でした。