
様々なテクニカル指標がある中、もっとも定番と言えるのが移動平均線です。
今後、ビットコインを取引していく中で最低限かつ絶対的に必要な指標と言えます。
そこで今回は、仮想通貨専業トレーダーひろぴーが、移動平均線の基礎知識と簡単に使えるテクニックをご紹介します。
仮想通貨の移動平均線は日足から見る

移動平均線とは、ある一定期間のビットコイン価格のそれぞれの終値を平均化して、その数字を結んで算出させた線のことです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。
そして、日々の平均価格を線でつないだものが5日移動平均線として表示されたものです。
移動平均線で仮想通貨のトレンドを見つける方法
移動平均線の注目すべき点は幾つかありますが、主に次の3つが重要視されます。
- 移動平均線の「傾き」から、ビットコイン価格のトレンド※1を判断する。
- 移動平均線と現在のビットコイン価格の「位置関係」から、ビットコイン価格の勢いを見る。
- 複数の期間の移動平均線を描画することで、ビットコイン価格のトレンドを精査する。
移動平均線は日々、上下動するビットコイン価格の平均値です。
そのため、より長い目で見て、滑らかなトレンドやトレンドの勢いなどを把握することができます。
- 上昇トレンド=価格が上昇している
- 下降トレンド=価格が下落している
また「移動平均線とビットコイン価格の位置関係」も重要です。
移動平均線はビットコイン価格の平均値であるため、両者は”つかず離れず”の位置関係を保ちます。
トレンド発生の有無を確認しよう

例えば、値動きの乏しい相場が続くと、ビットコイン価格と短期移動平均線から長期移動平均線まで、相場がもつれ合う状態になります。
また値動きが急変動した場合は、ビットコイン価格がいったん移動平均線から大きく乖離します(上の図)。
しかし、その急変動もいずれ変動が落ち着いていく事で平均化されていくのです。
ですから、やがて移動平均線のほうがビットコイン価格のほうに追いついてきます。
逆に、急変動が一過性のものであれば、その変動が平均値に飲み込まれて、ビットコイン価格が移動平均線のほうに吸い寄せられていく動きになります。
要するに
- 上昇トレンド:価格が移動平均線より上にあると相場は強い
- 下降トレンド:価格が移動平均線より下にあると弱い
- 調整 :価格が移動平均線と離れ過ぎた場合、ビットコイン価格は平均線のほうに戻ろうする動きを示しやすくなります
そして、移動平均線を上から下、下から上に抜けた瞬間、ビットコイン価格に新しいトレンドや勢いが生まれる可能性が高くなるのです。
仮想通貨のトレンド相場転換点、ゴールデンクロスとデッドクロス
※青色:短期移動平均線、赤色:中長期移動平均線
複数の移動平均線を描画して、そのクロスを見ることで、トレンドの転換点を図る手法もとても定番です。
期間の長い移動平均線を期間の短い移動平均線が下から上に抜けたら、ゴールデンクロスといい、上から下に抜けたらデッドクロスといいます。
またそのクロスしたタイミングを相場の転換点として以下のように、売買シグナルにする手法もあります。
- ゴールデンクロス:買いシグナル
- デッドクロス :売りシグナル
このゴールデンクロスとデッドクロスは、株やFXをやっている人にとっては基礎中の基礎です。
仮想通貨から投資をはじめたという方はぜひ覚えておいてくださいね!
仮想通貨の移動平均線の支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)
移動平均線は、投資家の心理状態が秘められているので、しばしば重要な節目となります。
そこで移動平均線を使った2種類の投資家心理の見方を紹介します。
- 支持線(サポートライン)
- 抵抗線(レジスタンスライン)
移動平均線の支持線(サポートライン)
上の図のように、平均線で価格が反発してれば、それは5日移動平均線が大衆心理的に節目となっていることがわかります。
こうした相場のときの移動平均線を「支持線(サポートライン)」と言います。
例えば、強い上昇が続いている場合、投資家の心理状態としては「できれば仮想通貨を安い価格で買いたい」と考えている人がほとんどです。
例えば直近で、価格が過去の5日移動平均線まで下がると、その後は上昇する傾向があったとしましょう。
そのような時には、5日移動平均線に価格がタッチするまで我慢し、どの価格水準で買いに動く人が多くなっているのかな?と相場を読み解くことができます。
移動平均線の支持線(サポートライン)
一方、その価格水準に達すると上昇が止まる傾向がある移動平均線を「抵抗線(レジスタンスライン)」と言います。下落相場のときは短い時間足でよく見られる傾向がありますから参考にすると良いでしょう。(15分足や1時間足など)
特にSMA5やSMA7で設定しておくと見やすくてわかりやすいでしょう
移動平均線を使った仮想通貨の上昇の前兆、下落の前兆
最後に、移動平均線を使った相場反転の兆候の見分け方を紹介します。
支持線や抵抗線を割った場合
このように「支持線」として期待されていた移動平均線を、仮想通貨価格が割り込んでしまうと、「もっと下がるかもしれない」という不安感が強まり、一気に下がる可能性があります。
支持線や抵抗線を上抜けた場合
抵抗線として意識されていた移動平均線、を仮想通貨の価格が越えると「ようやく価格が上がりそうだ」といった心理になり、上げ幅を拡大する可能性があります。
このように移動平均線は投資家の心理状態が凝縮された使い勝手のいいテクニカルです。
市場参加者の投資家心理を視覚的に訴えた指標の一つですので、仮想通貨投資家もぜひ覚えておきましょう。
また補足になりますが、移動平均値の算出期間が短くなれば、当然ビットコイン価格に対する感応度は高くなるものの、だましが増えます。
反対に、移動平均線の設定期間を長くするとだましは少なります。しかし価格への反応が鈍く使い物にならないこともありまる。
【参考・もう一歩踏み込んだ記事 フォーメーション分析はこちら。】
【実践編】移動平均線で短期売買トレード

BTC-FXで、実際のチャートと照らし合わせて移動平均線の使い方を解説します。
移動平均は、線の傾きと現在値との位置関係でトレンドの勢いを測ります。
今回は、「価格が5日移動平均線を超えたら買い、割れたら売る」といった短期売買をしてみたのが上の図です。(2017年8月から10月頃のビットコインFXの日足チャート)
ビットコインはここ数カ月間、上昇トレンドが続いており、上のような単純な値動きをすることが多かったので、移動平均線を使った短期売買がしやすかったです。
ひろぴーがオススメする仮想通貨の移動平均線の期間設定
テクニカル指標の期間を何も知らない状態で設定するのは、なかなか難しいものです。
そこで以下に人気のあるオススメ期間をご紹介しておきます。
- SMA5
- SMA7
- SMA25
- SMA75
- SMA200
このあたりの設定から始めてみてはいかがでしょうか。
【注意】移動平均線の期間は、ローソク足の本数で設定します。
たとえば、設定期間を「5」にした場合、
- 日足チャートなら5日
- 週足チャートなら5週間
- 1時間足チャートなら5時間
- 5分足チャートなら25分間
の期間の価格を平均した値がチャートに描かれます。なので設定期間が「5」なら、どのチャートでも5日間というわけではないので注意しましょう!
実際にこの期間で位置している移動平均線は、比較的多くの投資家が注目をしている期間ということもあり、取引が集中されやすいです。ですので、価格が反発するポイントなることが多いのです。
案外、短期売買をおこなう際に5日移動平均線だけに注目して、ビットコイン価格が5日移動平均線を抜けたら買い、割れたら売りという単純な手法でも通用します。(ひろぴーは2017年は年間通して機能することが多かったです。)
そして、これまでのトレンドや価格の勢いなどを総合的に判断すれば、勝率を上げる事に繋がっていくのではないでしょうか。
この記事が仮想通貨の初心者投資家さんの参考ツールになれば幸いです。またおすすめの仮想通貨FX・レバレッジ取引所の一覧ページも掲載しておきます。GMOコインの詳細も書かれておりますので、ぜひご覧くださいませ。またスマホからも仮想通貨FXに挑戦するならGMOコインが最もおすすめなんです。
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