ビットコインキャッシュBitcoin Cash(BCH,BCC)
アルトコインシリーズの今回はビットコインキャッシュです。
まだ記憶に新しいと思いますが、ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月1日にビットコインからハードフォーク(分裂)して生まれた新たな仮想通貨です。
■現在の価格
ここ最近価格が上昇し始めリップルを抑えて3位に浮上してきましたね。ビットコインの分裂が続くにも関わらずどんどんビットコインの価格上昇のなか漸く上がり始めた感がします。
この2,3週間はビットコインの動きによりかなり価格変動があるのかも知れません。
要、注視です。
(coinmarketcap.com調べ 2017年11月5日現在)
■ビットコインキャッシュの誕生(ビットコインの分裂)
では、なぜビットコインから分裂したのか疑問に思いますよね。
実はビットコインそのものはかなり古く(2008年)から理論が存在し2009年に最初のビットコインが発行されました。
その後多々問題を発生しながらも今日の仮想通貨世界を牽引してきましたが、ビットコイン利用者の急増とシステム理論の古さから、処理能力、仮想通貨の世界ではよく「スケーラビリティ問題」と言われており、問題視されておりました。
耳にした事がある方も多いと思います。
分かりやすく言えば、この処理能力が今の仕様では追いついていかないので何処かでバージョンアップしようと開発者コミュニティーの間で議論が交わされてきました。
言ってみれば、7〜8年前のスマホ iPhone3G とiPhoneXを比較してもお分かりになるように、それほど処理能力に差が生まれていたのです。
具体的にはビットコインは1ブロックあたり1MBで、3トランザクション/秒という制限があります。当然この制限をもっと広げて処理能力を上げたい訳なのです。
それでその処理能力を上げるために複数の方法が出て来ていた訳です。
当然互換性を重視して考えられるのですが当初はソフトフォークと言ってSegwit(Segregated Witness)つまり「ビットコイン改善提案(BIP91)」にビットコインマイナーの97%が賛成し2017年8月1日に行われる予定でありました。
ところが、その後Segwitのソフトフォークでは「ASIC BOOST」というコンピュータがマイング出来ない事が判明しまして、これが発端となり、マイナー側からの猛反発があったため、新たな8MBのブロックサイズを用いたハードフォークが行われました。
これがきっかけでBitcoin Cashが生まれたのです。
(正直このハードフォークには紆余曲折?があり、真実が見えていない部分もあるようです。)
結果的にこのハードフォークにより新しいブロックと従来のブロックでは大きさも違い互換性がありません。
ということは下位互換が無いので古いブロックチェーンを格納することは出来きません。
新しいブロック(478559)からは分離し新たなコインを発行することになり「ビットコインキャッシュ Bitcoin Cash」が生まれたのでした。
■ビットコインさらなる分裂
さて、本家のビットコインは新たなハードフォークにより10月25日(ビットコインゴールド)またまたビットコインが分裂したようです(11月4日現在ビットコインゴールドは配布されていない)。
さらに11月19日(予定)に改善案?のSegwit2Xと呼ばれるブロックサイズが2MBになるハードフォークが行われます。
現時点ではどうなるのか予測すら困難な状況です。
リプレイプロテクションという機能を備えておらず、今回のハードフォークはマイナー側の反乱でもあります。
Segwit2xコインがいつのまにか従来のビットコインに切り替わっている事象が発生する仕組みを持っており、ビットコインを送金したのにコインが切り替わってしまっていることもあるようです。
これは時価総額一瞬で消し飛ぶ大惨事になることは必至です。
そんな中ビットコインがどんどん上昇していくのは理解し難い状況でもあります。
その11月16日まで、あと10日となりました。
向こう1週間の値動きには超注目となるでしょう。