仮想通貨トロン(TRON)の将来性を仕組み,価格,マーケティングの3点から考察

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仮想通貨トロン(TRON)の購入を検討しているけど、将来性が不安な方も多いでしょう。

この記事では、下記の3つの観点からトロンの将来性を考察します。

トロンの将来性分析項目
通貨とブロックチェーンの仕組
価格推移(チャート)
マーケティング戦略

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【結論】トロン(TRON)の将来性

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結論としてトロンは、同社CEOジャスティン・サン氏の高い知名度や、DeFi(分散型金融)のブームが追い風となり、今後も発展が見込めます。

ですがトロンのDAppsの半数はギャンブル系のゲームであり、TRXの価格が飛躍的に上昇するには、より社会的・金融的なDAppsの拡充が求められます。

【観点1】トロン(TRON)ブロックチェーンと通貨の設計

トロン(TRON)の基本情報を見てみましょう。

 
トロン(TRON)通貨設計情報
項目 内容
通貨単位 TRX
総発行枚数(2021/5/17時点) 約1.008億5,743万TRX
最大発行枚数 無限
年間発行枚数 5億457万6千TRX
インフレ率 約5%

まず通貨設計的にトロンは、TRXの利用者が増えない限り価格が上昇するのは難しいでしょう。

トロンの通貨であるTRX(ティー・アール・エックス)は発行枚数の制限がありません。またTRXは比較的インフレしやすく発行上限もなありません。

そのためこの5%のインフレ率を超える程の需給がなければ、TRXの価格が下落します。

なお日本円のインフレ率は0.5%〜1.5%、ビットコインが2.5%程です。

トロン(TRON)ブロックチェーン情報
項目 内容
コンセンサスアルゴリズム Delegated Proof-of-Stake(DPoS)
主な機能 スマートコントラクト
DApps
NFT
DEX(poloniex)
主要トークン TRX(トロン:Tron)
BTT(ビットトレント:Bittrent)
USDT(テザー:Tether)
1ブロックの時間 1分
ステーキング報酬/ブロック 16TRX
コンセスアルゴリズム DPoS(投票システム)
開発言語 Java
Solidity
半減期 ナシ
ブロック生成時間 3秒/1ブロック

トロン(TRON)のブロックチェーンは、他のブロックチェーンと比べて優秀な部類だといえます。

スマートコントラクトがあり、DAppsやNFT(非代替制トークン)やステーブルコインなど、現在(2021年)多くのブロックチェーンで機能しているサービスは、トロンでも機能しています。

ブロック生成時間が3秒ですので、送金も高速で行えます。また開発言語に使用率が高いJavaが採用されているのも、アプリケーションの増加に大きく起因します。

トロンDAppsのカテゴリー利用率に懸念が残る

トロンDAppsカテゴリー別利用率
引用:https://www.dapp.com/article/q2-2020-dapp-market-report

トロンは優秀なブロックチェーンですが、利用されているトロンDAppsの50%がギャンブル系であることが、今後の発展に懸念を残します。

ギャンブルは需要があるとはいえ、TRXの価格がさらに上昇するには、社会的・公共的なサービスが増え、より大衆にTRXを使用してもらう必要があります。

トロンの大きな課題は、ギャンブル系DApps依存からの脱却になるでしょう。

【観点2】トロン(TRON)の価格推移

トロンの将来性をチャートの形状から見てみましょう。

TRX/USD:1w
TRX/USD:1w

結論としては、DeFi(分散型金融:decentralized finance)の発展とともに、トロンの価格も上昇する可能性があります。

上の図のTRX/USD:1wを見ると、 インフルエンサーなどが大衆的にDeFiを宣伝し始めた2021年初めから、トロンも上昇し始めています。

ビットコインやイーサリアムのチャートと比較してみましょう。

トロン(TRX)とイーサリアム(ETH)のチャート形状比較

TRX/USD&ETH/USD:1d
TRX/USD&ETH/USD:1d

上のTRX/USD&ETH/USD:1dの比較チャートを見ると、イーサリアムでトレンドが発生している時に、トロンにもトレンドが発生していることが多くみて取れます。

イーサリアムやDeFiの将来性を考えると、トロンにも同様に期待が持てます。

DeFiはまだ大衆に浸透する余地があることを考慮すると、今後もビットコインから→DeFi系通貨への、トレンドの派生は起こるでしょう。

トロンとビットコインのチャート形状比較

TRX/USD&BTC/USD:1d
TRX/USD&BTC/USD:1d

TRX/USD&BTC/USD:1dの比較チャートを見ると、イーサリアム程反応が似ていません。

2021年の初めに関しては、ビットコインが最初に反応し、その後資金がイーサリアムやトロンに流れたのでしょう。

【観点3】マーケティング:広告塔ジャスティン・サンの功績

ジャスティンサン
引用:https://tron.network/about?lng=jap

結論としては、ジャスティン・サンがニュースに取り上げられている間は、トロンは順調と言えます。

トロンの創設者兼CEOジャスティン・サン氏の、マーケティング活動はエンターテイメント性が高く、仮想通貨市場で定期的に話題になります。

代表的なニュースを3つ紹介します。

  1. 仮想通貨トロンと分散型SNS「スティーミット」が提携発表、トロン基盤への移行を予定
  2. トロン、P2Pファイル共有のビットトレント買収を正式発表
  3. バフェットがBTCの所有者に トロン創設者との会食で

特にビットトレンドの買収は、意外であったと同時にトロンブロックチェーンの拡張性も感じさせるニュースでした。

いずれの行いも、潤沢なキャッシュフローが必要ですが、それによりトロンの知名度が上がり、TRXの価格上昇やトロンの利益に起因します。

同氏が(いい話題で)ニュースに取り上げられている間は、トロンは安泰でしょう。

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トロン(TRON)参考サイト・文献

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About 中井剛 98 Articles
ひろぴーが運営するCXR のメンバー。 これまでに、FXや仮想通貨関係の営業、メディア運営、新規サービス立上げ、広告運用、バイヤー業務、ウォレット営業、Webライティングなど、幅広く活動を行う。趣味はラジオ体操とジム、ラジオを聴くこと。