ネム(NEM)のアップデートとして話題になっているシンボル(Symbol)とは、ネムの処理速度向上やセキュリティ強化を目的とした大型アップデートで新しく誕生するプラットフォームの名前です。
ネムでは使われる仮想通貨はゼム(XEM)、シンボルではジム(XYM)を扱うため、それぞれ全く別のプラットフォームとなるのです。
ネムの大型アップデートは、2019年の7月から開始。当初はずっと言われてきたカタパルトというブロックチェーンプラットフォームへの移行を目指していました。
しかし、カタパルトという言葉は商標として使用できないことが判明したため新しい名称を決めることになり、2020年1月にプラットフォーム名がシンボル(Symbol)に決定したのです。
当初は2020年第1四半期に運用開始予定でしたが、システムのバグなどでスケジュールがずれ込み、2020年8月時点では2020年12月17日にメインネットがローンチされる予定と発表されました。
しかし、これもずれ込み、2021年1月14日にようやく決定となりました。
シンボルへのアップデートで変わること
ネムからシンボルにアップデートすることで、主に以下の3点が向上すると言われています。
・セキュリティが強化される
・処理速度が速くなる
・実用性がアップする
また、コンセンサスアルゴリズムもPoIからPoS+へ。
ブロック生成時間は1分から30秒へと短縮されます。
本当かどうか怪しいところもありますが、シンボルはFIFAワールドカップ2022の建設管理費に利用されるなどの実用化への期待も高いようです。
参考記事:仮想通貨Symbol(シンボル)とは|初心者でもわかる重要ポイントと将来性
なお12月23日には、かつて秒速で稼ぐ男のキャッチコピーで世間を騒がせた与沢翼氏がNEMに4億5500万円(1521万XEM)の一点張りをしたことをツイートしました。
NEMに4億5500万円(1521万XEM)の一点張りです。賢人なら絶対に引いているだろうね。私は頭がおかしいので。スナップショット迄に上がると思うとかそういう安易な発想ではきっとしばかれる。今も相当高く上がらないと思う方が自然だ。この数字も現在だけの水物。すぐに2-3億溶けるだろうがそれでいいよ pic.twitter.com/GCiH41KHw9
— 与沢 翼(TSUBASA YOZAWA) (@tsubasa_yozawa) December 23, 2020
ネムの売買戦略
10月からこれまで、ネムの価格は10円台から30円台へと3倍以上になっているため、需給が良いことは間違いありません。そして、ネムラーがカタパルトの時代から待ちわびてきたアップデートがようやく行われるのです。
個人的にほとんど取引していない仮想通貨でしたが、今年のこの動きはとても注目しており何度か買いで参入もしました。
ネムの今の価格(30円台)は、2018年5月以来となる2年半ぶりの水準です。
2019年5月の14円台を突破したところで需給は好転しており、ターゲットは50円程度とみています。
◆ネム(XEM)週足チャート
出所:GMOコイン暗号資産FX
その時よりも、仮想通貨市場とネムを取り巻く状況は明らかに良いため、もしシンボルが本物であるならば、この水準を突破。100円程度まで急騰する場面も見られるのではないでしょうか。
現在のネムの時価総額は、2000億円程度と時価総額ランキングでは17位。トロン(TXR)と同じ規模です。
1日の売買代金は100億円程度と、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)やフォビトークン(HT)と同程度と時価総額の割に伸びていません。これが連日200~500億円程度に膨らんでくると、積極的に買っていけるのではないでしょうか。
なお、ネムのトレーディングをするのであれば、GMOコインの暗号資産FXがスプレッドが狭くてスマホアプリも使いやすいので、個人的にはオススメです。