早朝から、Kucoinがハッキング被害の噂が流れておりました。Twitterを見る限り、本当のようです。
被害額は、日本円にして160億円相当。僕の記憶が正しければ、コインチェックの450億円に次ぐ)史上2番目の被害総額です。
今までは韓国の最大手、UPBitの50億円相当でしたが、これ大幅に上回る記録となりそうです。
速報
仮想通貨取引所KuCoin、ハッキング被害かhttps://t.co/NH21iMfnCw— CoinPost -仮想通貨情報サイト-【アプリ配信中】 (@coin_post) 2020年9月26日
今はDEX取引所が盛んな世の中です。このままコールドウォレットからDEXで売り捌かれるでしょう。
現在のところ、犯人は全くもって、どこの誰かわからず、このまま処理されると思われます。取引所に送金することもなく、広く分散されて、処分されるという売却方法です。ブロックチェーンエンジニアからしたら、追うのも面倒くさいと考えるレベルです。
ETHやDeFiトークンは、特に壊滅的な被害になるように思えます。
ーKuCoin声明ー
現在、大量出金について調査をしている。仮に今回の事件に影響されたユーザーがいれば、KuCoin側および保険ファンドに全額賠償される。
売買戦略としては、LINKをショートします。そのほか、DOTや最近上がっていたNEOも良いでしょう。アルトコインは適当に満遍なくショートし、流動性に負けないように分散して対応しようと考えております。
BTCの下がったところでの買い増しは様子見、ETHもここから売りなおします。
BTCのショートはなし。アルト中心です。
それにしても、Kucoin規模の取引所がホットウォレットだけに160億円相当を入れていたと考えるのは甚だ疑問です。中国系取引所の特徴は、ユーザーの送付が一度ホットウォレットに集約し、一定の時間経過後、バッチ処理にてコールドに移す傾向があります。実は、ここで送金手数料がかかります。
DeFiブームにより、ETH系の送金手数料高騰のため、かなりトランザクション手数料がかかっていた可能性があります。それを節約するために、リスクを取っていたかもしれません。よって、普段より多い量をホットウォレットで長い時間管理していたかもしれません。そこを突かれたと考えるのが自然でしょう。