イランは仮想通貨のマイニング天国

この記事は、 読む仮想通貨ストラテジーレポート(現在オンラインサロンにサービス移行)で数日前に配信したメールマガジンから転載しています。

仮想通貨関連の仕事をしていると、稀に海外の人からDMやリプライももらう時があります。
金融庁が交換業者へ業務改善命令を出していた時は、頻繫に問い合わせが来ていたのですが、最近では数カ月に1度という程度に落ち着いてきました。

そんななか、最近はじめてペルシャ語圏の人から質問があり、興味深い話を聞けたので共有したいと思います。

最初は、中国やアジアのマイニング市況、ハッシュレートは今後どうなると思うかなどの質問でした。
やり取りをしているうちに、その人はイランでマイニングをしているということを知りました。
イランは電気代が異常に安い(1kw/hあたり0.6円程度)国として知られています。

ただし、発電所にマイニング利益の何割かを譲渡する必要があるようです。数年前に聞いた話ですが、発電所か仲介者かに利益の30%を渡す契約をしたところ、数カ月後に利益の50%を請求するようになり、さらに電気代が2倍になるという痛い目にあった業者もいるようです。こうなると、中国の電気代や米国の方が有利になるのではないでしょうか。

さてさて、DMを送ってきた方はS9jをメインでマイニングをしているようです。
電気代は驚きの0.006$/kw!なので、ざっと0.67円ですね。S9jの電気代は1日で0.15ドルしかかからないそうです。型落ちマシンですが、2019年時点でも1日0.87ドル程度の利益を出せていたようですから、半減期後も余裕で利益を出せているのでしょう。

驚きなのは、100EH/sのハッシュレートに必要な電気代はわずか1200ドルだそうです。
これはビットコインのハッシュレートに相当する額なので、流石に怪しいですがとにかく電気代が安いことは事実のようです。

イランは2019年にマイニングを合法化。イランの産業鉱山貿易省が、1000超のマイナーにライセンスを付与しているようで、こういった地域にどんどんマイナーは移っているのかもしれません。
そうなると、撤退するマイナーは少なく、ハッシュレートも十分維持が可能。新しいマシンに入れ替わることで、次の半減期までハッシュレートも難易度も緩やかに上昇していくのではないでしょうか。

 

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About 児山 将 62 Articles
個人投資家兼Webメディアのフリーランス 2009年にFXで相場に参入。2014年末にひろぴーさんに連れられてリップルのセミナーに行ったのがキッカケとなり2015年に暗号通貨への投資を開始。10年間の投資経験と早期からの暗号通貨市場への参入の経験を生かす。交換業者との繋がりも多い。