仮想通貨の未来・展望について、日本を代表する暗号通貨の一つネム(XEM/NEM)を例に、少しディープに書いてみました。
NEMは他の仮想通貨に比べNEMの将来性を具体的に形にしているようです。
ホワイトペーパーや公式ホームページを見てもよくわからない表現や新しい表現が多く日本語にしても単にカタカナになるだけですね。
そんな中でネムのウォレットを覗いてみると近未来的銀行の?様なものが見えてきました。
もくじ
■NEMについておさらい
NEMについての基本的な情報は当サイトで既に取り上げていますので以下を参照頂ければ幸いです。
「今注目のXEM/NEM(ネム)とは。わかりやすく解説!」
さて、少しおさらいとキーワードを示しておきます。
・ネムコインXEMは既に全数発行済みで8,999,999,999 XEM固定です。
・NEMは比較的新しく2015年3月に公開されています。
キーワード ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーXEM/NEM
・Namespaces(ネームスペース)
簡単に言うとインターネットのドメイン名(アドレス)みたいなものでサブドメインを持てるので一つのドメインで複数のアドレスを持つことができる。
・Mosaics(モザイク)
暗号化されたメッセージと共に送ることが可能で自分自身のコイン(ポイント)を発行できるような仕組みです。
実際にネムの場合はnem:xemで使われています。
たとえば一意のドメインの下にある名前をsubdomain.domain:mosaicという形式で取得します。
(例:bitcoinfx.hiropi : mosaic)・Proof-of-importance(POI)
NEMユーザーの重要性は、所有しているコインの数とウォレットとの間の取引の数によって決まります。ステーク・オブ・ステークでは、ブロックを形成するために大量のコインを必要としますが、NEMトランザクションでは、量と信頼が要因となり、NEMのユーザーが単にXEMを大量に保持するのではなく、積極的にトランザクションを実行し信頼を得るアルゴリズムを持っています。
・Harvesting(ハーベスティング)
ハーベストはブロックを形成する事であり、ウォレットに1万XEM以上保持するとノードとして機能しブロックにより収穫された料金が自分のウォレットに分配されます。
ネムにはマイニングが無いため送金などのトランザクションが発生しその手数料などが分配されます。
・Multisignature transactions(マルチシグネチャー)
読んで字のごとく何らかのトランザクションに自分も含め署名人が複数指定することができます。
・Mijin(ミジン)
簡単にいうとNEMの将来システム。現在開発中(2018年までには登場する予定だそうです)
詳細は次の機会に。
XEM/NEMーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー キーワード
では、具体的に見ていきましょう
実際にサービスを確認するためには、公式サイトからnanoWalletをダウンロードします。
MacOSまたはWindowsを選択してご自分の環境に合ったアプリをダウンロードしてください。
必要事項を記入し「シンプルウォレットを作成」をクリックします。
ログインするとダッシュボードが表示され上部のメニューから「サービス」をクリックするとこんな画面(各種機能)になります。
日本語も表示できますのでログイン後上部のメニュー「言語」→日本語を選択します。(もし日本語になっていなかったら)
■ネムウォレットの先進機能
さて、随分と前置きが長くなってしまいました。
「サービス(各種機能)」画面には現在8個の機能が表示されていますが、将来的に新機能が増える可能性も大です。
1.マルチシグ及びマルチユーザアカウント
・連署名アカウントに変更できます。
・既存コントラクトをマルチシグに変更可能
・トランザクションも連署名が可能です。
これらは複数の署名により信頼性を増す為の機能であり、複数の署名がなければ成立しないので内部ハッキングなどセキュリティ強化に役立つと思われます。
2.ネームスペースとサブドメイン
・WEB上のアドレスの様に、名前(ネームスペース)を設定できます。
実際に何に使うかは発展途上と思われますが現行ではモザイクを発行する時に使われています。
オプションでサブネームも設定することができます。
実際に「hiropi-fx」というネームスペースを作成してみました。ネームスペース維持料として年間100XEM徴収されます。
3.デリゲートハーベスティング(委任)
・ハーベスティング(収穫)はビットコインで言うマイニングと同じ意味ですが実際には新しいコインは生成されないので認証をする報酬が分配されます。
ここでは委任アカウントというものがあり委任費用を支払えば(0.15XEM)自身のウォレットが稼働中でなくともリモートノードが働いてハーベストしてくれる機能です。
アカウントを作りそのウォレットに1万XEM以上保持し委任を有効化すれば後は自動的にハーベストされます。
矢印1の保持XEM数は11,000を超えていますが、矢印2の既得バランスが1万を超えなければハーベスティング出来ません。つまり、1万以上のXEMをしばらく放置しないと認めてくれないようです。
実際には既得バランスに反映されるまで1〜4週間ほど掛かるようです。
別途nem-toolsというサイトには既得バランスが何日で10000に達するか計算してくれるツールもあります。
ひろぴーの場合、後17日かかります(´・ω・`) とさ。
4.アポスティーユ(公証機能)
いわゆる、契約書などの公証人になってくれる機能です。
契約書のPDFファイルを登録してみます。
専用のHD(階層的決定性)カウントによって、ハッシュに署名されたオリジナルのファイルや、それのアップデートをHDアカウントに保存しておくことが可能になります。”パブリック”を選択した場合には、トランザクションはオープンなシンクのアドレスへ送られることになります(デフォルト設定)
そのトランザクションが送られた後に、アーカイブのダウンロードが開始します。そこには署名されたファイル、そのファイルについてのアポスティーユの証明書、NEM のチェーン上であなたがタイムスタンプを押したすべてのファイルを記録している新規もしくはアップデートされた .nty ファイルです。
(↑内部説明より)
実際にアポスティーユを登録するとこんな立派?な証明書も発行してくれます。1ファイル0.2XEM徴収されます。
5.モザイク
ここでは実際にhiropiという名前のモザイク(コイン)を作成してみました。10XEM徴収されました。
hiropi-fx:hiropi となり99hiropi発行しました。最低単位は0.001hiropiです。
さて、どのように使いましょう(笑
今、流行りのVALUにも使えそうですね!
また、ここで作成されたモザイクは他のNEMウォレットに送信(送金)できます。その際送信(送金)手数料として0.0001XEM設定したので送信(送金)される毎に0.0001XEMひろぴーのウォレットに入ってくるのです(^^)
6.Changelly(XEMの両替サイト)
・Changellyという通貨交換サイトが運営する両替所(別途アカウント登録が必要)が表示されます。
7.アドレス帳
・単純に(ネット銀行振込の登録先と同様)アドレス帳です。
8.Voting
・投票(アンケート)機能です。実際にこんな感じで使われています。
将来的にどのように使うか不明ですがAugurのような機能なのかも知れませんね。
参考:Augurとは ↓https://bitcoin-fx.jp/?p=1094
とりあえず、アンケートのような使い方は有効ですね。
それともモザイクを利用して独自オーガーにでもしますか?
■未来の仮想通貨が見えてきた!?
いかがでしょう?
新しい機能やブロックチェーンを利用した新たな使い方が見えてきましたか?
拡張機能の付いたネム銀行の貯金通帳みたいですね、10,000XEM預金しておくと利息(ハーベスト)が増え、ビジネス取引に欠かせない契約書を複数認証し、更に公証機能まで付いています。
更には、モザイクを利用しコイン(ポイント)が発行できるので、何らかの特典として機能させることも考えられます。(スマートコントラクト追加処理が可能。)
もちろんこの中(ウォレット)で請求発行、送金まで出来てしまうのです。
取引の共通通貨として扱えるので、国が違っても(契約上の)価格が変動することもありません。
現在(2017年10月1日)円換算で25円あたりですが、将来的に100円前後で推移すれば扱いやすさも増し世界共通通貨も夢ではありませんよね!
今後の仮想通貨の使い方やブロックチェーンの利用技術が発展して、世の中の経済がどのように変化するのか未来予測をしてみるとなんだかワクワクしてきませんか?
以上、今回はネムNEMを例に仮想通貨の未来の一例を書いてみました。すごいネットワーク技術ですね!
またハーベスト(ビットコインでいうマイニング)も少し実施してみました。どれだけ利子が貰えるのか? また後日、進捗を更新します。
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