この記事は、 読む仮想通貨ストラテジーレポート(現在オンラインサロンにサービス移行)で数日前に配信したメールマガジンから転載しています。
ひろぴーの 読む仮想通貨ストラテジーレポート(現在オンラインサロンにサービス移行) 2020年03月16日 11時55分
配信者:ひろぴー
早朝にFRBが緊急利下げを発表し、非常に慌ただしいマーケットになっています。
このあと12時から日銀の緊急会合も予定されており、夜にはG7首脳による緊急テレビ電話会議。そして、明日にはICOからの発表と、まさに休む間もなく大規模イベントが行われるという状況。
もくじ
【まとめ1】コロナによる各国の金融政策
この週末に、ヨーロッパでは国境封鎖も相次いでおり、どこが何を行っているのか整理したいと思います。
11日
- イングランド銀行(BOE)が0.5%の緊急利下げを決定
12日
- 欧州中央銀行(ECB)が新型コロナウイルスの経済的な影響を緩和する金融政策パッケージ(民間部門を中心に追加で1200億ユーロ≒約14兆円の資産を購入するなど)を発表 ただし、政策金利は据え置き
13日
- 米国:新型コロナウイルスへの対応で国家非常事態を宣言し約500億ドルの連邦政府の支援金提供、FRB総額370億ドルの国債買い入れを実施
- カナダ銀行:4日の利下げに続き0.5%ポイントの緊急利下げを決定
- EU、370億ユーロの投資促進策を導入
- 中国人民銀、一部銀行の預金準備率引き下げ、790億ドル市中に供給
- ノルウェー中央銀行:政策金利を50bp引き下げ
16日
- ニュージーランド中央銀行:75bpの緊急利下げを実施。過去最低の0.25%へ
- FRB:1%の緊急追加利下げを決定。また今後数カ月で米国債などを7千億ドル(約74兆6千億円)購入へ
- オーストラリア中銀:追加政策を19日発表へ、国債購入を視野に
- 日本銀行、FRB、ECB、英中銀、カナダ中銀、スイス中銀とともに、米ドル・スワップ取り決めを通じた流動性供給を拡充するための協調行動を行う。(各中銀は米ドル・スワップ取り決めに適用される金利を25bp引き下げ、新たな金利を米ドル・オーバーナイト・インデックス・スワップ・レートに25bp上乗せしたものとすることで合意)
【まとめ2】コロナによる各国の移動制限(規制)など
9日
- イタリア、9日より全土で移動制限
10日
- ヨーロッパからの入国規制を発表
14日
- スペイン:移動制限
- デンマーク:外国からの短期入国者の入国を禁止
15日
- フランス:カフェやレストラン、映画館、ナイトクラブに加え、多くの商店が15日から閉鎖
- EU、マスクやゴーグル、防護服などの医療用品のEU域外への輸出を制限する措置
- 南アフリカが国家非常事態を宣言
16日
- ポーランド:外国からの短期入国者に対して国境を封鎖
- ドイツ:国境封鎖、貨物は対象外
移動規制の開始日付が不明な国
- チェコ:在留許可のある人を除き全ての外国人の入国を禁止。ほとんどのチェコ人は出国禁止
- スロヴァキア:在留許可のある人を除き全ての外国人の入国を禁止
- オーストリア:全ての外国人に対してイタリアとの国境検問所3カ所を封鎖(4日以内発行された診断書を持つ人は除外)オーストリア国民には規制なし
- ウクライナ:外交官を除く全外国人に対して2週間、国境を封鎖
- ハンガリー:オーストリアおよびスロヴェニアとの国境を封鎖
なお、ベルギー、フランス、スイス、ドイツの一部でも学校の休校が始まっているようです。
今後の各国のコロナ対応と金融政策予想・予定
さて、今夜は23時より、G7首脳による緊急テレビ電話会議が開催されます。ヨーロッパでこれだけの多くの国が国境封鎖されているため、世界的にヒトの移動を制限する可能性は十分に考えられます。
経済に悪影響を及ぼしたとしても、これ以上の感染拡大を防ぐためにありとあらゆる手段が取されるのではないでしょうか。
アメリカが石油備蓄を始めており、スーパーでは缶詰などの長期保存可能な食料品が無くなりつつあるそうです。トイレットペーパーはギャグで済んだかもしれませんが、食料品が無くなり始めるとパニックが起こってもおかしくありません。
まずは、この後に日銀に注目です。
・ひろぴーも使っているGMOコインとTradingViewの使い方は、以下の記事をご覧ください。

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