仮想通貨レバレッジ2倍・4倍・100倍の違いは?国内取引所と海外取引所も比較

「ハイレバレッジで大きな利益を狙いたい!」と思っていませんか?

ただそもそもレバレッジ倍率2倍と4倍、100倍では具体的に何が異なるのか、よくわからない人が多いと思います。
また「レバレッジが高い方が利益も大きい」といった偏った意味で理解している人もいることでしょう。

そこでこの記事では、仮想通貨のレバレッジ2倍・4倍・100倍では何が異なるのかについて解説します。

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仮想通貨のレバレッジ2倍・4倍・100倍とは

レバレッジのイメージ

仮想通貨のレバレッジ取引とは、取引所に預けた証拠金にレバレッジを掛けて、本来必要な資金よりも少ない資金でトレードができる取引です

例えば1BTCが100万円のときに、1BTCを購入するには現物取引では100万円の資金が必要になります。

一方レバレッジ倍率を2倍に設定したレバレッジ取引では、2分の1の50万円の資金で、レバレッジ倍率4倍では2分の1の25万円の資金で、レバレッジ倍率100倍では100分の1の1万円の資金で、1BTC(100万円分)のポジション※が保有できます。

このようにレバレッジ2倍、4倍、100倍とは、資金効率を良くする仕組みであり、倍率が高いほど資金効率が良くなります。

ただし資金効率が良くなるほど、各証拠金の把握やポジションサイズの調整がシビアになるため、トレードにおける諸刃の剣とも言えます。

※ポジションとは未決済の状態(差金決済取引の仕組み)

レバレッジ取引のポジションとは、まだ決済がされていない注文のことです。

少しややこしいのですが、レバレッジ取引の損益は買って売った後の差額で確定しますまた逆のパターンもあり、売って買い戻した後の差額でも確定します

この精算方法は「差金決済取引」といいます。

このときに買ったまま(売ったまま)の状態をポジションと呼び、「ポジションを持つ」や「ポジションを保有する」と言います。

つまりレバレッジ取引では、新規注文と決済注文がセットになっていて新規注文のみが約定している状態がポジションです。

レバレッジ2倍・4倍・100倍のメリット・デメリット

レバレッジ2倍と、レバレッジ4倍、レバレッジ100倍のメリットとデメリットを見てみましょう。

レバレッジ2倍のメリット・デメリット

  • レバ2倍のメリット
    →現物取引とそれほど変わらない資金効率でありながらも、強制ロスカットがあるため口座資金に余裕を持たせるようになり、強制ロスカットになりにくくなる。
  • レバ2倍のデメリット
    →資金効率が2倍良くなる程度では、ロスカットがあることを踏まえると逆にリスクが高いとも言える。

レバレッジ4倍のメリット・デメリット

  • レバ4倍のメリット
    資金効率が現物取引よりも4倍良くなるため、資金管理管理をしっかり行えばより大きな利益を狙える。
  • レバ4倍のデメリット
    →国内のFX(外国為替証拠金取引)のレバレッジ25倍と比べると、資金効率が良いとは言えない。

レバレッジ100倍のメリット・デメリット

  • レバ100倍のメリット
    →資金管理とポジションサイズの調整を厳格に行えば、レバレッジ2倍・4倍と比べはるかにロスカットになりにくい
  • レバ100倍のデメリット
    →大きな利益を求めるあまり、証拠金に対して大き過ぎるポジションを持ってしまい、強制ロスカットが発生しやすくなる。またレバレッジ100倍は海外取引所でしか取扱いがないため、取引所がハッキングを受けても日本の規制が適応されない

※国内取引所のレバレッジ2倍規制はいつからなのかを知りたい人は「仮想通貨レバレッジ取引2倍はいつから規制されるのか?4パターンで予想」をご覧ください。

【注意点】仮想通貨レバレッジ2倍・4倍・100倍と高くなるほど資金管理が困難になる

上の章で、レバレッジは資金効率を良くする仕組みと紹介しました。しかしその反面、資金管理が難しくなるというデメリットもあります。

ハイレバレッジである程、ポジションの含み損益が大きくなるため、強制ロスカットが発動しやすいいのです

レバレッジ取引のロスカットとは

レバレッジ取引には、「証拠金維持率」と「強制ロスカット」と呼ばれるルールがあります。

証拠金維持率は、保有中のポジションと口座資金の割合を表した指標です。証拠金維持率は100%を基準として、大きいほど資金に余裕があり、逆に100%を下回ると赤字の状況となります。

また強制ロスカットとは、一定の証拠維持率を下回ったときに発動する強制決済のことです。強制ロスカットを繰り返すと、資金はどんどん減っていくことになります

【レバレッジ倍率比較】国内取引所と海外取引所の違い(2020年3月)

国内取引所と海外取引所のレバレッジ倍率の違いを見てみましょう。

結論としては、資金効率的には海外取引所の方が優れていると言えます。

国内取引所はレバレッジ最大4倍、取引所によっては1倍・2倍・3倍を選べる

国内取引所のレバレッジ倍率一覧表

仮想通貨取引所

レバレッジ
倍率

GMOコイン

2倍

DMM Bitcoin

2倍

bitFlyer(ビットフライヤー)

1倍、2倍

 

zaiflogoZaif(ザイフ)

1倍、2倍

BITPOINT(ビットポイント)

1倍、2

 

BTCボックス

1倍、2倍

楽天ウォレット

2倍

現時点では、国内の仮想通貨取引所の最大レバレッジは4倍です。

またレバレッジ倍率の選択は、2倍で固定されている取引所と、1倍から2倍の間で選べる取引所があります。

どちらが良いのかと言えば、1倍から2倍で選べた方がポジション調整の点で便利です。元にひろぴーは、レバレッジ1倍でポジションを保有しているときもあります。

仮想通貨のレバレッジ取引所についてもっと知りたい人は「国内の仮想通貨レバレッジ取引所10社を比較!手数料や使いやすさなど11項目を比べてランキング」の記事をご覧ください。

海外取引所は最大レバレッジ500倍、4倍の選択肢はナシ

海外取引所のレバレッジ倍率一覧表(BTC通貨ペア)
主な海外仮想通貨レバレッジ取引所 選択可能なレバレッジ倍率
BitMEX(ビットメックス) 1倍、2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍、100倍
Bitfinex(ビットフィネックス) 3.33倍
CryptoGT(クリプトジーティー) 1倍、10倍、25倍、50倍、100倍、200倍、500倍
bybti(バイビット) 1倍、2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍、100倍
Binance(バイナンス) 1倍、25倍、50倍、75倍、100倍、125倍

海外取引所のレバレッジの特徴は、最大レバレッジ倍率がとにかく高いことです。

ただしレバレッジ1倍やレバレッジ2倍などの低レバレッジも選択できるため、ハイレバレッジと低レバレッジの使い分けができます。

また海外取引所の多くは、レバレッジ4倍の選択肢がありません。理由は定かではありませんが、日本のレバレッジ4倍がいかに特殊であることがわかります。

【計算】レバレッジ倍率ごとの証拠金維持率の比較

証拠金維持率のロスカット目安
証拠金維持率の計算と強制ロスカットの目安

レバレッジ2倍、4倍、100倍を選択したときに大きく異なるのは、強制ロスカットの発動のしやすさです。

具体的には、それぞれ同額の資金で同サイズのポジションを持った場合、レバレッジ 倍率が高い程強制ロスカットが発生しにくくなります。

以下の表をご覧ください。

【レバレッジ比較】同じ資金・同じポジションサイズで5万円下落した場合の有効証拠金

項目|レバレッジ

2倍

4倍

100倍

ポジションサイズ

100万円

100万円

100万円

ポジション保有に必要な証拠金

50万円

25万円

1万円

口座にある証拠金

100万円

100万円

100万円

5万円下落したときの必要証拠金

47万5,000円

23万7,500円

9,500円

5万円下落したときの有効証拠金
(口座の証拠金±含み損益)

95万円

95万円

95万円

証拠金維持率

(有効証拠金÷必要証拠金)

200%

400%

10,000%

このように同額の資金で、同じサイズの買いポジションを持ち相場が下落した場合、レバレッジ倍率が高い程証拠金維持率は高くなります。証拠金維持率が高い程、含み損に耐えられ強制ロスカットが発生しにくくなります。

また逆に、同額の資金で同じサイズの買いポジションを持ち、相場が上昇した場合の利益は意外にも同額です。

レバレッジはあくまで資金効率を高めるだけであって、レバレッジ倍率が異なっても同じポジションサイズであれば、利益は一緒なのです。

※必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

 

About 中井剛 98 Articles
ひろぴーが運営するCXR のメンバー。 これまでに、FXや仮想通貨関係の営業、メディア運営、新規サービス立上げ、広告運用、バイヤー業務、ウォレット営業、Webライティングなど、幅広く活動を行う。趣味はラジオ体操とジム、ラジオを聴くこと。