ビットコインFXや仮想通貨のレバレッジ取引で儲けたい、勝ちたいと思っているトレーダーのみなさん。フィボナッチは使っているでしょうか?
「使っているよ!」という方も「これから勉強したい」という方も、この記事を見れば、TradingView(トレーディングビュー)での「フィボナッチ」ツールを使いこなせるようになります!
この「ひろぴーのBitcoin-FX」では、今までテクニカル分析をするためのツールや指標について概要と一般的な使い方を紹介してきていますが、今回は「フィボナッチ・リトレースメント」と「フィボナッチ・エクステンション」を実際に手を動かして習得していきましょう。エクステンションとリトレースメントの違いもおさえつつ使いこなせるようにしていきましょう。

ひろぴー目線では、チャート分析は、市場参加者が意識している価格帯やラインを見つけることが重要だと考えています。特にサポートラインやレジスタンスラインは値動きの反発やブレイクが大きな利益を得るためにも特に注目しておきたいポイントです。
ということで、フィボナッチ・リトレースメントやエクステンションは多くの人が着目しやすい節目のラインを提示してくれるのに役立つツールです。

もくじ
比較表
フィボナッチ・リトレースメント | フィボナッチ・エクステンション | |
仕組み | トレンドの値幅に対する反発をフィボナッチ比率から測る | トレンドが押し目や戻しから継続する値幅の伸びをトレンドの値幅に対するフィボナッチ比率から測る |
用途 | サポートやレジスタンスの水準を見る | 次の高値・安値の予測。決済タイミングの目安 |
利用場面 | トレンドの調整局面またはトレンド転換 | トレンド継続またはブレイクアウト |
操作方法 | 高値・安値にラインを引く(2か所にポイントを付ける) | 高値・安値にラインを引き、そこからの押し目・戻しにもラインを引く(3か所にポイントを付ける) |
利用頻度・難易度 | サポートやレジスタンスとなる水準を見るのに最適なため比較的利用できる場面が多い トレンドに沿ったラインを引くだけで良いので簡単 |
トレンドの次の高値・安値の到達水準を予測する場面での利用は頻度が限定的 操作面でもフィボナッチ・リトレースメントと比べて値幅に対する押し・戻しの設定が必要でやや難易度が高い |
フィボナッチ・リトレースメントとは
フィボナッチ・リトレースメントは一定の値幅においてフィボナッチ数列に基づいた23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%の比率を表示するためのツールです。この各比率は多くの市場参加者が注目または取引の目安にしているので値動きのサポートライン・レジスタンスラインとして機能しやすくなっています。
これをトレンド相場に用いることによってトレンド中の各比率の価格帯までの押し目や戻りを確認、売買のエントリーや決済の目安にする、といった利用が基本的な活用の一つになります。
フィボナッチ・リトレースメントと同様によく利用されるツールに「フィボナッチ・エクステンション」があります。
こちらは押し目や戻りからのトレンドの伸びを分析する際に用いられるので違いを押さえて合わせて覚えておきましょう。
フィボナッチ・リトレースメントの使い方
TradingViewのツールでフィボナッチ・リトレースメントを利用してみます。
まず、チャート画面左の「ギャン&フィボナッチツール」を開き、「フィボナッチ・リトレースメント」を選択します。
チャート上で、トレンドの安値と高値にそれぞれポイントを合わせます。上昇トレンドであれば安値から高値、下降トレンドでは高値から安値にラインを引いてみて下さい。
確認してみると、価格が各比率のライン帯でせめぎ合っているのが分かるかと思います。
ツールの設定画面でラインの延長にチェックを入れると、将来の予測にも役立ちます。
一度ツールで引いた後もさらにトレンドが継続するようであれば、トレンドの更新された高値・安値に再度ラインを引き直して新たなフィボナッチ比率から次の押し目や戻りを分析してみましょう。
長期足チャートでフィボナッチ・リトレースメントを使うことにより、何度も反発している価格帯を確認することもできます。
フィボナッチ・エクステンションとは
フィボナッチ・エクステンションは一定の値幅に対する調整後の価格の伸びをフィボナッチ比率で測定するツールになります。トレンド中に押し目や戻しを作ったあともトレンドが継続していく場合「値幅はどこまで伸びるのか?」を分析することができます。

フィボナッチ・エクステンションはフィボナッチ数列を基に算出される比率に基づいて一定の値幅に対する23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%の比率をチャート上に表示してくれるツールです。この各比率は多くの市場参加者が注目し取引の目安にしているので値動きの支持帯・抵抗帯としても機能しやすくなっています。
また、同じツール群の「フィボナッチ・リトレースメント」もよく利用されています。フィボナッチ・リトレースメントは一定の値幅に対する価格の押し目・戻しの水準をフィボナッチ比率から測定するのに対しフィボナッチ・エクステンションはその押し目・戻しからのトレンド継続、値幅の伸びを測定するものになります。用途や違いをしっかり把握して使い分けできるようにしておきましょう。
フィボナッチ・エクステンションの使い方
TradingViewのツールでフィボナッチ・エクステンションを利用してみます。
まず、チャート画面左の「ギャン&フィボナッチツール」を開き、「フィボナッチ・エクステンション」を選択します。
チャート上のベースとなる値幅とそこからの戻しの順でカーソルをポイントに合わせていきます。上昇トレンドであれば、トレンドの安値から高値、高値から押し目の安値へとラインを引く形になります。


すると戻しの範囲以降にもチャートが色分けされます。確認してみると、価格の伸びが引かれたライン際で反発したりラインを越えると値動きが勢いよく伸びていたりするのが分かります。
引いたラインの丸いポイントを動かすことで値幅や戻しを再設定することができます。それに伴って色分けされたフィボナッチ比率も再計算されています。

まとめ
フィボナッチ・リトレースメントはトレンドラインに対するフィボナッチ比率から市場参加者の意識する価格帯にラインを引くことで価格の押し目や戻しの目安にすることができます。ただし、多くの市場参加者が意識しているからといって必ずそこで反転する、サポートラインやレジスタンスラインになるわけではありません。まず初心者トレーダーの場合には、このフィボナッチツールを使いこなせるレベルまで達することが第一ですが、中級トレーダーの場合は、優位性を高めるためにも他のテクニカル指標や分析を併用することもオススメです。組み合わせて確度の高いトレードを目指してみてください。
また、フィボナッチ・エクステンションは一度伸びた値幅に対して戻しの後にどれだけ値幅が伸びるかの予測をする際に使える描画ツールです。フィボナッチ・リトレースメントが一定の値幅からの反発度合やブレイクアウトのタイミングを計るのに便利なように、こちらはどこまで値動きが伸びるのかで利確タイミングなどに活用してみましょう。フィボナッチツールを使いこなせれば、将来の見立てが立てやすくなり、節目節目での戦略が立てやすくなります。初心者でも手軽に使えるツールですが、中級〜上級トレーダーにもオススメのツールです。ぜひこの機会に今一度、TradingViewのフィボナッチ・エクステンションをつかってみて、継続的に利益が出すためにもチャート分析を探求してみましょう。
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