TradingViewでストキャスティクスRSIを使いこなそう

TradingViewでテクニカル分析をするために、内蔵されているインジケーターの概要と一般的な使い方を紹介しています。
今回は以前登場したストキャスティクスとRSIを一つにした「ストキャスティクスRSI」を紹介したいと思います。

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TradingViewでストキャスティクスRSIを使いこなす

ストキャスティクスRSIはサブチャートに表示されるインジケーターで、ストキャスティクスとRSIの性質を持ち合わせた相場の過熱感を測る指標です。
二つの指標の使い方が分かっていれば難しくありませんので、その構造をよく理解したうえでテクニカル分析に活用していきましょう。

ストキャスティクスRSIとは

名称の通り、一定の期間における変動幅から現状を数値化するストキャスティクス一定期間の値動きから上昇分の占める割合を求め上昇の程度を数値化するRSIとを組み合わせた指標になります。

ストキャスティクスの計算式にRSIの計算式を組み込んでいます。
ストキャスティクスRSIの計算式は
%K=(RSIの現在値-n日間のRSIの安値)÷(n日間のRSIの高値-n日間のRSIの安値)×100
となります。

TradingViewでのデフォルト設定はこのようになっています。それぞれRSIや%K、%Dのデフォルト設定値と同じですね。
ストキャスRSIの構成
デフォルトでは%Kに相当する青の線がストキャスティクスRSI、オレンジの線が%Dに相当するストキャスティクスRSIを移動平均化したものになります。

ストキャスティクスと比較すると、ストキャスティクスRSIは価格変動に機敏に動いていることがわかります。

ストキャスティクスとストキャスティクスRSIの比較

ストキャスティクスRSIの使い方

まず、%Kは移動平均化されていないので、単純に青の線を追うことでRSIの代用として見ることができます。
売られ杉買われすぎline
そして、計算式のベースがストキャスティクスなので同様の使い方ができます。

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(1)ラインの水準

ラインの水準
デフォルトでは80ライン以上が買われすぎなので、このゾーンでは売りが目安に、反対に20ライン以下であれば売られすぎなので買いの目安になります。

(2)ライン同士のクロス

DCとGC
ストキャスティクス同様に%Kを短期線、%Dを長期線とみなしてゴールデンクロス・デッドクロスを売買サインの参考にします。

(3)ダイバージェンス

ストキャスティクスRSIと価格で引けるラインの方向が異なっているダイバージェンスもその後の価格の反転を示唆する重要な分析ポイントです。

ダイバージェンス

TradingViewでのストキャスティクスRSIの活用 アラートの設定

買われすぎ水準や売られすぎ水準になったときのアラート設定

上記のように、買われすぎ水準を80以上、売られすぎ水準を20以下としたときに、
%Kの値が「80より大きくなった時」と、そして「20より小さくなった時」にアラートを出す設定をしていきます。
%Kの値が「80より大きくなった時」には価格の水平線とのクロスを考えて、条件は「上に交差」を使用します。
買われすぎ水準になったときのアラート設定
オプションで「バーにつき1回」を選んでいますが、自分のトレードにあったオプションを選んでください。
「バーにつき1回」は、終値ベースでなく、足の途中の価格ベースでのストキャスティクスRSIの値が80を超えればアラートが発動されます。
足の形が決まる終値ベースでそれが否定されてもアラートは出ません。
アラートの詳しい説明はこちらからも読めます。

同様に、%Kの値が「20より小さくなった時」にアラート出す設定は、下記のようになります。
売られすぎ水準になったときのアラート設定

買いシグナルと売りシグナル用のアラート設定を作ってみよう

上記の買われすぎ水準、売られすぎ水準をふまえて、
%Kの値が80以上から80に戻ってきたときを売りシグナルとすると、このアラートを出すには、条件「チャネルから出る」を使います。
%Kが20以下から20に戻ってきたときを買いシグナルとするときも、同様にアラートを作成することができます。
売買シグナルアラート設定画面

ゴールデンクロスとデッドクロスでのアラートの設定

TradingViewでは、ストキャスティクスRSIのゴールデンクロスとデッドクロスした時にアラートを発動させる設定ができます。
設定の仕方はこのようになります。
アラートの設定

終わりに

いかがでしたでしょうか。設定期間が同じであれば、RSIよりもストキャスティクスRSIの方が価格の動きに対して敏感に反応するとされています。
なので、逆張りの指標として使う場合には行き過ぎた値動きからの反転をより早く察知できるという意味では、こちらを使う方が効果的かもしれません。
短期売買をメインにしている方には特にお勧めの指標となっています。
ご紹介したTradingViewのアラートを有効活用して売買の好機を見逃さないトレード環境を構築していってください。

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ラジオ日経パーソナリティ兼FX・BTCコラムニスト(週5本・・・。) FXトレードで毎日ゆったりまったり勝負中!最近はどっぷりBTCトレードにハマっております。過去にXRP70万枚のハッキング経験あり^p^詳しくはこちら! >ひろぴーの略歴・経歴