TradingViewアラート機能の使い方、スマホに通知もOK

みなさんこんにちは!日本テクニカルアナリストのサイです♩

ここぞという時の値動き、見逃したくないですよね!
アラート機能って使ってみたことがあるしょうか。

  • 価格が2000円以下になった時に通知が出るようにしたい
  • MACDのデッドクロスになったらアラートを出したい

などなど、TradingViewのアラート機能を使えば、証券ツールの中でも屈指の細かい設定が可能です。

この記事ではアラート機能の基本について解説します。TradingViewの口座を持っていない方はこの機会に!
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TradingView のアラート機能の特徴

TradingViewのアラート設定は、サーバー上に記憶されるので、保存ができていないなどのトラブルが少なく、デバイスを変えてもその設定は引き継がれます。
注意点がありまして、プランごとにアラートの作成できる個数と有効期限の設定が異なるので、管理をしっかりしていきましょう。

プランごとの比較

また、PCからでもスマホアプリからでもアラートを設定することができますが、操作方法が少し違います。今回はPCでの操作を説明したいと思います。
まず、右メニューのアラート設定ボタン(ピンク枠)を押すと、アラート管理とアラートログがチャート右上に表示されます。
「アラート管理」という文字の右横にある設定ボタンを押すと、アラートを一括で管理できるメニューが開きます。

アラート管理画面
+ボタンを押すと、新規のアラートを作成することができます。また、チャート上のアラートを追加したい部分で右クリックすることで、「アラートの追加」を選択すると、同じくアラート作成の設定画面を開くことができます。

アラート設定画面
次項からは、新規アラート作成方法の詳細を記載していきます。

TradingViewのアラート通知の種類

TradingViewでは、アラートアクションを選択できます。
「アプリに通知」、「ポップアップ表示」「Eメール」、「webhook URL(有料プランのみ)」、「サウンドを鳴らす」、「EメールをSMSに変換するサービスを利用」などでショートメッセージを送ることも可能です。
アラートアクションさせたい項目のチェックボックスにチェックを入れてください。
例えば、「EメールをSMSに変換するサービスを利用」する場合は、チェックボックスにチェックを入れると下記の画像が出てくるので、外部サイト(SMS Email Gateway List)に記載されている対応メールアドレスドメインをお持ちの場合は、SMSに変換することも可能です。

SMS通知するとき

アラートの条件

アラート設定条件は全部で13種類あります。

  • 交差 アラート

交差は、「価格が設定値に達したら、教えてください」というアラートです。現在の価格が、アラートが作成されたときに設定した価格に方向を問わず交差したら、アラートが発動されます。

  • 下に交差 / 上に交差のアラート

「交差」アラートは価格が上から達するのか下から達するのか問いませんでしたが、下に交差のアラートは、現在の価格が、下方向に交差したときに発動されます。また 上に交差アラートは、価格が上方向に交差したときに発動されます。
「 上に交差」の場合は、例えば価格が現時点で900円の時、設定値を1000にすると、900から1000に達した時アラートがなります。
「下に交差」は、例えば価格が現時点で1100円の時、設定値を1000にすると、1100から1000に達した時アラートがなります。

  • より大きい / より小さいのアラート

このアラートは、設定した価格で停止はしなかったが、実際には、その値を超えていた場合を知りたいときに利用します。
より大きいアラートは、価格が、アラートに設定値よりも高い値に達した場合に、発動され、より小さいアラートは、価格が設定値よりも低い値に達した場合に発動されます。たとえば、GUなど窓を空けてチャートバーが始まった場合でも、これらの条件で満たしていればアラートは発動する事になります。

  • チャネルに入る / チャネルから出る アラート

チャネルは、レンジ幅のことで、2本の平行線からできています。チャネルに入るアラートは、上限と下限を設定し、価格がこの範囲外から範囲内になった時にアラート通知されます。チャネルから出る アラートは、逆で、価格がこの範囲内から範囲外になった時にアラート通知されます。オプションで、1回限りの通知か、毎回の通知かを選べますが、毎回を選んでもチャネルライン上(設定値)で、価格が行き来した場合、通知が来るのは1分間に1回までです。

  • チャネルの内側 / チャネルの外側のアラート

チャネルに入る・チャネルから出るアラートと異なり、これらのアラートは移動を考慮しないものになります。チャネルの内側アラートは、チャネルの内側に現在値があることでアラートがトリガーされます。過去のバーが、外側にあり内側に移動した場合でなくとも、現在値がチャネルの内側にあればアラートは通知されます。チャネルの外側もしかりです。

  • 上に移動 / 下に移動 アラート

これらのアラートは、上に交差 / 下に交差アラートに、時間の制限を追加します。
上に移動 アラートは、設定したバーの本数以内に、設定値の価格幅より大きく上昇した場合、アラームが発動されます。下に移動 アラートは、設定したバーの本数以内に、設定値の価格幅より大きく下落した場合、アラームが発動されます。

  • %上昇 / %下落 アラート

%上昇アラートは、上記と同様ですが、%で計算されます。一定時間内に設定された% 以上の上昇や下落があれば、発動されるアラートになります。

アラートの設定できる種類

下記のチャートは、USDJPYの15分足チャートです。
単純移動平均線3本と、トレンドライン(青線)を引いてあります。
USDJPYチャート

大まかに分けると、アラート設定は以下の3つに引くことができ、上記の12種類の条件と組み合わせて、アラートを細かく設定できます。

  • ローソク足(価格)に対して  アラートを設定する場合は、「値」を選択します。
  • チャート上のインジケーターに対して 該当するインジケーターを選択します。
  • 描画ツールで描いた線に対して トレンドライン付近の右クリックで、「Trend line にアラートを追加」で選択します。もしくは、描画ツールの詳細メニューの中にアラート追加ボタンがあるので、そこからでもOKです。
    トレンドラインの設定ボタン
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実際にアラートを設定していこう

a.値が109.1になった時にアラートをだす
+ボタンをクリック、もしくは右クリックでアラート追加メニューを押し、設定画面を出します。
アラート設定画面

109.1になる時に、方向性を問わない場合は、「交差」を選択し、「1回限り」か「毎回」かを選びます。毎回の場合は、1分間に1回までを上限としてアラートが起動し、期限が切れるまで有効です。

b.トレンドラインを上回った時に、アラートをだす
次に、トレンドラインを価格が上回ってきたらアラートを出すように設定します。
「上に交差」で設定していきます。オプションで、「バーにつき1回」とあるので、繰り返しアラートが起動する条件にしてみます。基本的には自分の求める条件に一番ふさわしいものを選びます。

アラート作成
1回限り:アラートは条件を最初に満たした場合だけ発動します
バーにつき1回:アラートは、条件を満たすたびに発動しますが、1バーにつき1回までです
バーの終値毎に1回:終値ベースでアラートが発動し、条件を満たす毎にアラートが発動します
毎分1回:アラートは、条件を満たすたびに発動しますが、1分につき1回までです

アラートが作成されると、時計マークが表示されたり、設定価格のところに点線が表示されます。
USDJPYチャート

【実践編】TradingViewにアラートを追加する方法

パターンa)MACDのゴールデンクロスでアラートを設定する方法

インジケーターを押して、MACDを表示させます。


右上メニューにあるアラートボタンを押し、条件からMACDを選びます。
アラートボタンアラート設定画面

MACDのゴールデンクロスは、MACDがシグナル線を下からゴールデンクロス
場合なので、条件は「上に交差」を選びます。
AがBを上に突き抜けるときが、「上に交差」の条件なのでまさにゴールデンクロスですね。
アラート設定画面
条件で「交差」というのを選ぶとシグナル線とMACD線の位置関係を問わないので、
例えばMACDのデッドクロス条件でもアラートが出てきてしまいますし、
下の画像のようなMACDの方向性が伴わないところでもオプションの条件によっては通知が全てのクロスで出るようになります。
MACD

パターンb)MACD線が0ラインを下から上に抜けるゴールデンクロスのアラート設定方法

MACD線が値0を上に突き抜ける時の条件にします。

条件はやはり、「上に交差」が最適です。
MACDゼロライン条件設定
他の条件ですと、例えば、条件「より大きい」を選ぶと、オプションによってはMACD線の値が0より大きい時はずっとアラート通知が来てしまいますので、ご注意を!

パターンc)出来高(インジケーター)が増えた時にアラートを起動させる方法

いまのところ、直前のバーと比較して、2倍以上の出来高になった時にアラートを出すといったような具体的な数値の設定をすることはできないのですが、1本前の直前のバーと比較して出来高が超えた時にアラートを通知することは可能です。
それには、出来高(Volume) MAを使います。
TradingViewでは、出来高 MAという平均値を出来高と一緒に表示させることが可能です。
赤枠で囲んだ部分にチェックを入れましょう。
インジケーターボタン

例えば、Volume MAのパラメータをパラメータタブで、数値を2に変更します。
Volume MAは1本前のバーとの平均値を示すことになるので、
出来高がVolume MAより大きくなった時をアラートで通知することは可能です。

また「出来高が急増する」という条件を「Volume MAが一定数値以上」の条件設定することで、アラート通知することも可能です。

いまのところ、インジケーターに対して条件を満たす場合にアラートを出すことは可能ですが、ストラテジーに対してアラートを出すように設定は出来ないので、ご注意を!
公式のFAQにも載っていることですが、アラートを出したい場合は、ストラテジーのロジックをインジケーター用に複製し、alertcondition関数を利用して通知を出せるように設定することは可能です。(ストラテジーをインジケーターに複製すると意図しない技術的な問題が生じ、異なる結果がチャートに出る場合がごく稀にあります。)

TradingViewのアラートの管理の仕方

スマホアプリにはない仕様ですが、
アラートは一覧で表示させることが出来ます。
そして、一括で削除したり、表示させてるチャートの銘柄のみのアラートを表示させたりできます。
アラート管理画面
表示制限に関しては、以下の3タイプの設定ができます。

  • 現在のシンボルに対してのみ:現在チャートで表示しているティッカー(シンボル)に登録したアラートのみを表示できます
  • 現在の時間足に対してのみ:現在チャートで表示している時間足に登録したアラートのみを表示できます
  • 非アクティブを隠す:非アクティブ(またはもう完了済み)なアラートを非表示にします

アラートの消し方

アラート管理から、削除ができます。一括で、非表示や削除したい場合は、水色枠のボタンを押し、該当するメニューを押すことで一括管理ができます。
個々に消したい場合は、x印を押すことでアラート設定を無効にすることができます。
削除画像

アラート通知でwebhook を使いたい場合

TradingViewでは、アラート通知をポップアップやサウンド通知だけでなく、スマホアプリやEメールに飛ばしたり、有料プランでしたら、webhook を使用して指定のURLにも通知を送信可能です。
アラートアクション
zapier.comが使いやすかったのですが、2019年11月現在webhookがpremiumアプリになって無料アカウントで使用できない(試用期間中は使える)ので、IFTTTで繋げる方法を紹介します。
なにがしたいのかと言うと、TradingViewのアラートが出た時にwebhookを使ってline に通知を送りたいと思います。

まず必要なのは、

  • IFTTT(イフト)の無料アカウント
  • TradingViewの有料アカウント
  • lineのアカウント

です。

IFTTTはgoogleアカウントやfacebookのアカウントで作れるので、数秒でアカウント登録できます。

アカウントを作ったら、ホームの右上にある自分のアイコンをクリックし、メニューを表示させます。
menu

メニューから、createを選び、「If + Then That」の+ボタンを押します。
If then that ボタン

Step1 Choose a service

検索窓があるので、そこに「webhooks」と打ち込み、webhooksのアイコンを押します。
Step 1 of 6

Step2 Choose trigger

ここで「Receive a web request」を選択して、Event nameを入れます。ここでは「test1」にします。

step2

Step3 Choose action service

「If + Then That」の+ボタンを押します。
If then that bottum
そこで、検索窓は「line」と打ち込みます。
line検索窓
lineアカウントとIFTTTアカウントを連携します。(lineアカウントを持っていない場合は、新たに作ってくださいね。)
まずlineアカウントにログインし、IFTTTと連携に「同意して連携する」というボタンを押します。
IFTTTとLine連携
Line Notifyから下の画像のような通知が来たら、連携完了です。
Line notify通知

Step4 Choose action

lineのアクションを選びます。
1つしかないので、send messageのアイコンを押します。

step4

Step5 Complete action fields

Recipientでは、どこに通知を飛ばすか選択できます。
自分だけに飛ばす場合は、デフォルトの「1:1でLINE Notifyから通知を…」を選択すれば大丈夫です。また、その時のメッセージを変更することができます。
メッセージは3つまで送れます。
写真を通知したい場合は、Photo URLに指定のURLを入れます。
「create action」を押し、ここでの操作は完了です。

step5

Step6  Review and finish

これで、IFTTTでwebhookのトリガーが来たらLINEに通知するApplet(仕組み) が作れました。
step 6 of 6

test

次にちゃんと送れるかどうかテストします。
自分のアイコンを押して、メニューからMy services を選択します。
webhooks を選択して、先ほど作ったAppletがあるか確認し、
右上の「Documentation」ボタンを押します。
documentationのボタン
Test It を押して通知がくるか確認します。
Line通知画面
確認できたら、TradingViewのアラートの設定画面を開き、
URLをペーストして登録します。
TradingViewでの設定

これでアラート通知がlineにくるようになりました!

【まとめ】TradingViewのアラート設定方法

この記事を一通り読んでいただければ、アラート通知の設定が難なく出来るようになっているはずです。まずは、「実線あるのみ!」ということでたくさん設定する条件など考えて試行錯誤して自分のトレードに合ったアラート通知を見つかるはずです。
TradingViewでは、細かいアラート設定ができ、今まで以上にトレードが有利になるツールを提供しています。
自分史上最高のトレード環境を作るためにも、アラート機能はぜひ押さえてみてくださいね!

About Sai 27 Articles
短期スイングを中心に株トレード歴5年。 趣味でテクニカルアナリストの資格を取っちゃいました! 日経先物と、FX、仮想通貨取引も先輩トレーダーに教わりながらコツコツやってます。