
こんにちは。ビットコインFX編集部の中井です。
10月2日から3日にかけて開催された、日本最大級のブロックチェーンカンファレンス「b.tokyo 2019」に参加してきたので、そのレポートを記載します!
もくじ
b.tokyo 2019とは

まずb.tokyo 2019とは、Yahooのグループ会社であるN.Avenueが開催する、日本最大級のブロックチェーンカンファレンスです。
N.Avenueは、世界的な仮想通貨・ブロックチェーンメディアであるCoinDeskの日本版となる「CoinDesk Japan」を運営しています。
そして第一回目となる「b.tokyo 2019」は、2019年10月2日(水)・3日(木)にホテル雅叙園東京で、以下のメッセージを掲げて開催されました。
インターネット「情報革命」から、
ブロックチェーン「価値革命」の新時代へ。
今こそ、業界を一歩前に進める場を。引用:https://navenue.jp/btokyo2019/
【結論】b.tokyo参加レポート:印象に残ったことランキング!
このb.tokyoに2日連続参加して、普段参加するセミナー とは異なる発見や、思うところがありました。
このレポートでは特に印象的だったことを、ランキング形式で紹介します。
印象度1位!カンファレンス参加者について

b.tokyoに参加して一番印象的だったのは、参加者の属性です。つまり、どんな人達が参加していたのか?という点です。
結論としては、個人投資家のような人達は少なかく、代わりにビジネスマンが多かったことて印象的でした。
具体的には、以下のような人達が参加していましたように見えました。(実際に挨拶をした訳ではないのであくまで推測ですが…)
- 見かけたことのある業界人
- 海外メディアの記者
- 政界的な人
- 教授っぽい人
- ファンドっぽい人
- 開発者風の人
- 他分野の企業からの人
- それらの人に付き添う美人秘書
私は月に2〜3回は、仮想通貨・ブロックチェーン系のセミナーに参加しているのですが、このように色んな属性の人が集まるカンファレンスは、b.tokyoが初めてでした。
また海外メディアによる報道で、日本のブロックチェーン業界の現状が世界的に知ってもらえると良いなぁ……と望む限りです。
印象度2位!会場について

会場は目黒の雅叙園でして、格式高い雰囲気の中でb.tokyoは開催されました。
正直、少しやりすぎなのでは……とも思いましたが、b.tokyoのために海外から足を運んできた人には、日本を体感する良い機会になったのではないでしょうか。
日本人の私でも、少しテンションが上がりました。
3位、協賛ブース

当日は以下の全8社が協賛ブースを出していて、各社共に自社のブロックチェーン関連サービスを紹介していました。
- ビットフライヤー(bitFLyer)
- オントロジー(ONTology)
- シンプレクス(Simplex inc.)
- 博報堂(Hakuhodo DY media partners)
- ドロイトトーマツ(Deloitte.)
- メタップスα(metaps α)
- チェインアップ(CHAINUP)
- コインデスクジャパン(CoinDesk Japan)
ただ1つの会場で、各社のブロックチェーンサービスを直接中の人に聞ける機会は珍しいので、来年はもっとブースの数を増やして欲しいなぁ…と思いました。

そして各社の話を実施に聞いてみて、特に面白かったのはシンプレクスとメタップスαでした。
シンプレクスはSTO(ブロックチェーン上で発行・流通する証券)のプラットフォームを紹介していて、すでにどこかの国(忘れました…)に納品が決まっていると言うのです。
STOについては賛否両論があるものの、まだ机上の空論であることが多く、まだ事例に基づく論証がされていません。シンプレクスのような企業が、STOの実例を作ることで、より現実的なメリットやデメリットが分かることでしょう。今後のSTO事情の進展が楽しみです。
またメタップスαは、NFTの二次流通マーケットを紹介していて、こちらも興味深い話が聞けました。
NFT(non fungible token)は、同じ通貨内で通貨ごとの価値を異らせることができる仕様を持った、トークンのことで、良くゲームのに用いられます。
これらのNFTはゲーム内でも取引ができますが、二次流通マーケットでは、ゲームを隔てたより多くのNFTを販売できることがメリットとなります。(イメージとしてはメルカリやヤフオクを思い浮かべていただくと、分かりやすいかと)NFTの流動性が増すことで、それぞれの価値はより確固たるものになるこでしょう。
またメタップスαは、ゲーム企業が保有するキャラクターなどをNFT化させる事業も展開していることのことで、今後私たちが知っているアニメやゲームのキャラクターが、ブロックチェーン上で流通するかもしれません。
4位、登壇(プレゼンテーション)

b.tokyoでは全88セッションが行われましたが、その内の2〜3割は外国人による非日本語でのセッションだったと思います。
参加者は、事前に受け取った即時通訳のデバイスで聴くことになるのですが、私は慣れていないためかトークの内容があまり頭に入ってこなかったのが、残念な点でした。
ただ即時通訳に慣れたら違うのかもしれませんが…、英語は必須だと改めて打ちひしがれました。
5位、チケットの価格

最後にチケットですが、1日分で2万5,000円、2日だと5万円とかなり高額な価格設定がされていました。
そのこともあり、会場はビジネスマンや企業からの人が多かったのでしょう。
いくつかのセッションに参加して、「セッションごとのチケットを販売しても良かったのでは?」と思いました。
理由は、セッションごとに人気の差が激しく、一番大きなホール(推定400席でゆったり)が比較的空いていた一方で、小さいホール(推定100席で狭い)が立見でギュウギュウといったシーンが見受けられたからです。
次回の開催では、きっと何らからの対策がされていることでしょう。
各プレゼン・トークセッションの感想
ここまでは、b.tokyo全体についての所感でしたが、ここからは各セッションについてのレポートをです。
今回私が参加できたのは、時間の都合もあり以下の3セッションです。
- ノン・ファンジブル・トークン(NFT)の可能性 ―ブロックチェーンの“価値づくり”とは何か︖
- 日本のスタートアップはブロックチェーンで勝てるのか︖
- 「LINE Blockchain」が目指す世界
各セッションの内容を完結に紹介します。
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)の可能性 ―ブロックチェーンの“価値づくり”とは何か︖
- 登壇者
- 上野 広伸(double jump.tokyo CEO & CTO)
- 中村 太一(Anique CEO)
- 真木 大樹(BlockBase CEO)
- 大野 紗和子(スタートバーン取締役COO)
結論として、NFTの価値として「エモさ」が大事であると上野氏は述べていて、他の登壇者もそれを軸に議論をしていました。
ただしエモさとは何か?については明確な定義がなく……。私は、ユーザーがNFTを保有できることで発生する嬉しい感情だと認識しました。
また中村氏は、進撃の巨人のアートとブロックチェーンを掛け合わせたサービスを展開していて、その経験から「いかにユーザーにブロックチェーンを意識させないかが今後大事になる」と言っており、ユーザー目線を大事にしている印象を受けました。
そして最後に、今後は若い女性をターゲットにしたブロックチェーンサービスが流行るのでは?という話題で締めくくり、NFT市場の将来性がわかる良いセッションでした。
日本のスタートアップはブロックチェーンで勝てるのか︖
- 登壇者
- 大塚 雄介(コインチェック執行役員)
- 安 昌浩(ALIS 代表取締役)
- 長谷川 潤(Omiseホールディングス/グループCEO)
- 内山 幸樹(ホットリンク代表取締役会長)
このセッションでは、各CEOの企業コンサルの体験を元に、どうしたら世界で勝てるのか?といった流れで進行していました。
結論としては長谷川氏の「目標を決め最後までやり切れるのが、日本人の良いところ」の発言で皆んな納得した空気となり、ビジネスマンとしての基本を思い出すセッションでした。
また安氏は「サービスを作るとき、ブロックチェーンを軸にして考えると大体失敗する」とも言っていて、業界が抱えるジレンマを垣間見ました。
「LINE Blockchain」が目指す世界

- 高 永受(LV株式会社 代表取締役)
- 椎名 茂(KPMGコンサルティング株式会社 執行役員 パートナー)
最後に、一番気になっていたLINEのトークセッションに参加しました。やはり注目が高く、他のセッションよりも参加者が明かに多かったです。

結論としては、2020年中に独自ブロックチェーンである「LINE ブロックチェーン」を第三者に開放し、アプリケーションを増やす予定とのことでした。
LINEブロックチェーンを使ったDAppsは、LINEユーザーに大きな影響を与えることでしょう。LINEかLibraどっちが日本のSNSマーケットを制するのでしょうか。
また現在KYCに関するブロックチェーンの取組にも注力しているとのことでしたが、詳細は未だ公表できないようで会場全体がムズムズしていました。
b.tokyo 2019のまとめ
b.tokyo 2019は、日本の仮想通貨・ブロックチェーン業界が世界にアピールもできる、新しいタイプのカンファレンスでした。
会場やスポンサー、集客やセッションについて今後の課題も明かとなり、是非 来年のb.tokyoを楽しみにしたいと思います!
文及び写真:中井 剛