TradingView(トレーディングビュー)とは、株や為替(FX)、仮想通貨トレーダーのために、高性能チャートや分析ツール、リアルタイムの市場データ配信、世界中のトレーダーが参加するSNSなどのツールを搭載した、総合トレードプラットフォームです。
TradingViewの開発は主にアメリカやロシアで行われています。また世界各国にマーケティング窓口があり、日本の窓口はCXR株式会社が唯一担当しています。
この記事では、TradingViewが多機能過ぎてよくわからない人のために、TradingViewは何ができるプラットフォームなのかを解説します。

もくじ
TradingViewの特徴
TradingViewの特徴は、以下3つのカテゴリーに分類できます。
- 豊富過ぎるチャート分析ツール
- 網羅された市場データ
- トレードに特化したSNS
これらのの特徴を、さらに詳しく見てみましょう。
【特徴①】豊富過ぎるチャート分析ツール
TradingViewの最大の特徴は、全てを使いきれないほどに充実したチャート分析ツールを搭載していることです。思い浮かぶだけで16コのツールが利用できます。
- スクリーニング機能
- Pineスクリプト(オリジナルテクニカル指標作成ツール)
- 8,000個以上のインジケーター
- 出来高プロファイル指標
- PINEスクリプト
- コミュニティの力を結集したテクニカル分析
- インジケーターテンプレート
- トレードアラート
- ストラテジー(売買アラート機能)のバックテスト
- デモトレード
- 時間足のカスタマイズ
- マルチチャート表示
- iOS、Androidアプリ
- Webチャート
- 時間外取引
- タイムゾーン表示
正直、この全てを使こなすことが難しいほどの充実度です。
もちろんiPhoneやAndoroid、Webで利用でき、さらにクラウドでデータが共有されているので、あなたが設置したインジケーターや描画したラインなどは、どのデバイスからアクセスしても見られるんです。
家でしたチャート分析を、外出中にスマートフォンで見えるのはとっても便利ですね。
またTradingViewは「トレーディングテクノロジーは簡単かつ高性能で、誰でもアクセスできるべき」という理念を掲げており、その一環として機能リクエストページで、ユーザーから受付けた要望を全て公開しています。
【特徴②】網羅された市場データ
また世界中の為替(FX)、株、指数、先物などの見切れないほどの市場データを提供していて、個人投資家が手に入れられる情報の取扱量としては、トップクラスと言えます。
- 世界中の為替、株、指数、先物、国債、CFDの市場データー
- 50以上の取引所によるデータフィード
- ファンダメンタルと世界経済データ
- 経済指標カレンダーと企業収益カレンダー
- 収益、分割、配当金の情報
- ホットリスト(注目度の高いデータ)
先物取引のマーケット構築やニューヨーク証券取引所をの運営を行うIntercontinentalExchangeから市場データを買い付けていて、また数十もの仮想通貨取引所のAPI※と接続していて、各取引所の価格データをTradingViewの高性能チャートで分析することができます。
※APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略で、企業がソフトウェアの機能や情報を共有する仕組みのことで、サービス事業者はAPIに接続することで、それらの機能や情報を活用したサービスを開発できます。
【特徴③】トレード専門のSNSやメディア
また世界中のトレーダーが持つ、トレードアイディアやトレード情報が盛んに共有されるようなツールをいくつも用意しています。
- TradingViewのチャートが掲載できるSNS
- 世界中のトレーダーとのチャット
- トレード情報専門のTV番組放送
- トレードに役立つニュースメディア
- 各国の言語に対応したサポートデスク
トレーダーが発信した情報は、ときに市場データよりも役に立つときが多くあります。またトレーダーとのコミュニケーションも、孤独なトレーダーにとって良い刺激になることでしょう。
TradingViewは無料でも使える
TradingViewには無料版と有料版がありますが、無料版でも大概の操作やチャート分析はできます。
具体的には、以下の機能がTradingViewの無料版で利用できます。
- タブ毎のチャート×1
- 同時にアクセス可能なデバイス×1
- 保存可能なチャート×1
- 日 週 月のバーのリプレイ
- カスタマイズ可能な12種類のチャートタイプ
- 50種類以上のスマート描画ツール
- シンボル比較
- 100以上の人気の高い内蔵インジケーター
- 8000以上のコミュニティ提供のインジケーター
- インジケーター上へのインジケーター機能×1
- チャート毎のインジケーター表示×3
- カスタムインジケーターテンプレート×1
- 価格やインジケーター、描画に設定できるサーバー型アラート×1
- アラート有効期限×2ヶ月
- サーバーで動作するスクリーナーアラート×1
- Pineスクリプト
- ストラテジーのバックテスト
- 日 週 月のスクリーナーの時間足
- 公開アイデア/プライベートアイデアの投稿
- 動画アイデア
- 経済指標と企業収益カレンダー
- 強化されたウォッチリスト
- フラグ付きシンボルの色
- ホットリスト
- テキストノート
一部機能には制限数が設けられていますが、基本的な機能は一通り利用できるようになっています。
正直これが無料でいいの?と思うほど十分に揃っています。
逆にTradingViewの無料版で利用できないのは、以下の機能です。
- タブ毎のチャート×2以上
- 同時にアクセス可能なデバイス×2以上
- 保存可能なチャート×2以上
- チャート毎のインジケーター表示×4以上
- アラート有効期限×3ヶ月以降
- インジケーター上へのインジケーター機能×2以上
- カスタムインジケーターテンプレート×2以上
- 価格やインジケーター、描画に設定できるサーバー型アラート×2以上
- アラート有効期限×3ヶ月以降
- サーバーで動作するスクリーナーアラート×2以上
- HTML5チャートプラットフォーム
- ソーシャルネットワーク
- カスタム時間足
- 秒足
- イントラデイ、練行足、カギ足、ラインブレイク、ポイント&フィギュアチャート等
- カスタムレンジバー
- カスタム計算式による日中チャート(スプレッドチャート等)
- 出来高プロファイル
- 指標スクリーナーの自動更新
- スクリーナーデータのエクスポート
- 高速データ更新
- 追加のリアルタイムデータの購入機能(世界中の50以上の取引所)
- 時間外取引
- 2倍の量のチャートデータ
- 名前の横に独自のバッジ
- 署名及びウェブサイト記入欄
- チャートをカスタマイズする
- 招待専用インジケーターの公開
- 顧客サポート
しかしこれらの機能が必要なのは、TradingViewをすでに使っていてもっと詳しく分析したい人や、専業トレーダーの方になるでしょう。

TradingViewのまとめ
この記事では、TradingViewのイメージがつかめるように、分析ツール、市場データ、SNSの3つの特徴を元に解説しました。
あまりにも多機能であるためこの記事だけでは説明し切れないため、別の記事で各機能の使い方を解説しています。
- TradingView入門編リスト
- TradingViewとは
- TradingViewで取引をするために口座接続をしよう
- TradingViewでデモトレードをしよう
- TradingViewのチャットを活用して、みんなで楽しくトレードをしよう
- TradingViewスマートフォンアプリ編リスト
- スマートフォンでTradingViewを使って空いた時間にFXを研究しよう
- スマートフォンアプリ版TradingViewのチャートに書き込もう
- スマートフォンアプリ版TradingViewのアイデアを活用しよう
- TradingViewツール活用編リスト
- TradingViewのプライベートアイデアを活用しよう
- ウィジェットツール/ウォッチリストを使いこなそう
- 「TradingView」のスクリーナーを活用しよう
- TradingViewインジケーター編リスト
- TradingViewのpineエディタを使ったカスタムインジケーターを利用しよう
- TradingView上級者編リスト
- TradingViewのストラテジーテスターを活用しよう