PineスクリプトはTradingViewで使えるトレード用のプログラミング言語で、チャート上に作成・カスタマイズしたインジケーターやストラテジーを使うことができます。作成にはPineエディタを使用します。これらの機能は無料登録のアカウントでも利用可能です。

もくじ
TradingViewのPineスクリプトとは

Pineエディタの使い方
チャート画面下にある「Pineエディタ」のパネルをクリックします。
最初にパネルをひらく、またはパネル右にある「新規作成」から「空のインジケータースクリプト」をひらくと3行のテキストが表示されます。「study」がインジケーターであることを表しています。「plot」はチャート上に描画する関数で、括弧内のcloseが終値を意味するので3行目は「終値を描画する」ということになります。
実際にこれをそのまま「チャートに追加」でクリックすると、
終値をつないだだけのインジケーターがチャート上に表示されているのが確認できます。
「保存」を押すことで「オープン」のリストに記録されます。
保存したPineスクリプトはオープンタブから呼び出せます。

カスタムインジケーターの作成方法
独自のインジケーターを作るにはPineスクリプトのいろいろな関数や構文を理解する必要がありますが、初心者やプログラミング言語が分からない人でも、すでに搭載されているインジケーターをベースに少しずつ変更を加えて作ることからも始められます。
今回はシンプルに「MA Cross」(二つのSMAとその交点を表示させるインジケーター)をベースにして三つのSMAを表示させるインジケーターを作成してみます。
まずは「新規作成」タブを押しリストから「MA Cross」を選択すると、スクリプトが表示されます。
各文章の意味はこのようになっています。
単純移動平均線(SMA)は「sma(データ値,期間)」と表します。
今回はこのスクリプトにもう1本SMAを追加したいので、
このように変更します。既にある文章をコピペしてもかまいません。
最後の行にあったのは交点を表示させるものなので今回は削除しておきます。
それぞれのSMAにshort、middle、longと名称をつけて、plot関数で各SMAの色を指定してチャート上に描画させます。
チャートに追加すると、作成した一つのインジケーターでSMAが3本表示されました。
表示されるのが確認できたら名前を付けて保存しておきましょう。
保存したインジケーターのチャートへの表示
保存したインジケーターは「インジケーター&ストラテジー」内のマイスクリプト欄からいつでも使うことができます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。Pineエディタで作られるインジケーターやストラテジーはスクリプトが分かれば誰もが再現し使用することができます。公開されているものから個人が作成して販売されているものまでさまざまです。
これを上手く活用できれば、表示制限を気にせずに一つのインジケーターで複数のインジケーターをチャートに表示させることもかなうはずです。
ツイッターでは、Pineエディタを使った売買戦略を公開している人もいます。
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TradingView Pineエディタ VIX戦術魔改造RCI3lines 発表間近です(最終調整段階
RCI3linesの線を非表示にすることもできます
もはや名残りがない(笑1分足 5分足 15分足 1時間足
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また、NOTEにPineエディタの使い方を解説してくれている人もいます。
参考:投資戦略テスターをマスターする為の解説書①~Pineエディタに触れてみよう~
その他できることも多いのでTradingViewを長く使っていくならぜひ使いこなせるようになりたい機能ですね。
- TradingViewインジケーター編リスト
- TradingViewのpineエディタを使ったカスタムインジケーターを利用しよう
