読む仮想通貨ストラテジーレポート(オンラインサロン) 2019年05月12日 18時07分
もくじ
ビットコイン相場分析
ビットコインは今朝方ストップロスを巻き込み急騰。
国内価格では83万円まで上昇しましたが、bitFlyerFXでは100万円台まで急騰する事態となりました。
買えていない人が非常に多く、朝方の急騰急落でポジションは一度リセットされたようで、またやり直しとばかりに上昇しています。
上がり始めたら、買いに転じる、押し目があれば買われる。
そういった状況にあります。
さて、メルマガ執筆現在、ビットコインの価格は今朝の高値に戻ってきました。
買っている人は全員プラスとなっています。
ここからは、需給を見ていくしかありません。
ビットコインチャートの見方と乱高下相場の乗り切り方
短期売買が得意な筆者としての相場の見方をお伝えできればと思います。
長くなりますので、時間がある時にご覧ください。
1.滞空時間
滞空時間が長ければ、長いほどポジションは調整されます。
利食いはされ、空売りを行う人は空売りをします。
一般的に、前回高値では利食いが入りやすいですが、滞空時間が長いと売り買いが相殺されていき、空売りポジションも溜まります。
買っている人は、少し下がれば、損切り。上がれば利益です。
売っている人は、少し下がっても簡単に利食いを行いませんが、上昇し始めると苦しくなるので、損切りを行い、いわゆるショートカバーによる上昇となります。
この時の板を見ると、売り板が少なく買い板が厚い。
ただし、成り行きでの買い注文が増えて買い指値が入りづらく、1分足でも陽線が連続するという状況になりやすいでしょう。
2.節目突破時の値動き
今週のような値動きの荒い相場では、75万円や80万円といた誰もが意識する価格を抜けた時に価格が加速しやすくなります。
例:5/12 0時15分ごろの75万円突破
5/12 14時15分ごろの80万円突破
こういったところで、もみ合うようだと、利益が出ている人が一旦利食いやすく、相場はUターンしやすくなります。
節目を突破した際に、買えていない人が多いと一斉に買ってくる場合は、ノンストップで上昇します。
これは、節目を突破した際に板と歩み値を見ることでおおよそ把握できます。
- 歩み値が買い一色
- 節目に大きな買いが入る
- 値が飛びやすい
- 板がスカスカになる
- LS比率が一気に逆転する
- 現物との乖離率が生じる
3.上昇・下落幅を図る
何度か書いていますが、上昇トレンドにおいて、いくら上昇して、いくら調整し、またいくら上昇したかを図り、そのリズムが崩れるまではトレンドが続くと判断する方法です。
例えば、ビットコインが上昇する過程において、2万円上昇して7千円下落。その後上昇して高値を突破し、また下落。
この場合、下落幅が7千円程度で買いが入りやすくなります。
ビットコインではないですが、特に米ドル円のトレードに関しては有効です。
ただし、上昇トレンドの場合は、上昇幅の約3分の1以下の下落があれば、トレンドの終了を警戒。
半値押しでは、終了と判断します。
また、3分の1程度下押しした時に、買いが入りやすいかどうかも重視します。
4.チャートは弧を描くかどうか
世の中のトレンドは主に4段階に分けられます。
製品ライフサイクルというマーケティング用語がありますが、それと同じですね。
- 草創期:緩やかに上昇、市場参加者の多くは疑心暗鬼で上昇スピードも遅い
- 成長期:はっきりとした上昇トレンドを描き、多くの人が参加する
- 成熟期:上昇スピードが速くなり、テクニカル指標は過熱。それまでに買っていなかった人が参入
- 衰退期:草創期に買っていた人や逃げ足の速い人が利益確定し、トレンドが転換
- 1~3の間で、上昇トレンドの角度や移動平均の角度はドンドン鋭くなります。
トレンドラインは引き直し、直近のラインを割り込むと、一度利益確定しましょう。
この際に、出来高が落ちてくれば、利益確定した方が良い結果となりやすいです。
ただし、買えてない人はここを押し目と見て買ってきます。
いわゆるワンチャンあるというやつです。この時の急落では、板の一番下の価格を見ます。
場合によっては、20本ある板で5千円や1万円や、かけ離れた板が出現することがあります。これはテクニカル的な問題なのですが、急騰・急落時に注文するトレーダーは、そこの価格をクリックして指値を入れるために、そこそこの確率でその価格が高値、安値になりやすくなります。結果的に、下ひげが付きほぼ全戻しする場合のありますが、戻った時にすぐにUターンするようであればトレンド終了の可能性は高いでしょう。
5.LS比率
マーケットは需要と共有で成り立っています。
いくら好材料でも、市場参加者全員が買いポジションになっていれば、トレンドは終わります。
もちろんん、逆も然りです。
参考:bullbearanalyzer
https://bullbearanalyzer.com/lschecker/bitmex/
平時のビットコインは52~55%ほど買いポジションとなっています。
これが崩れた時に、トレンドが強くなり、ショートカバーや買いポジションのロスカットが発生し価格変動が加速。
最後には利益確定と強制ロスカットによりLS比率が大きく動きます。
相場が一番動き時は「損失が発生する時」ということを覚えておきましょう。
6.地球1周することを考える
仮想通貨の投資は、全世界の人が参加しています。
人間は平均6時間程度寝ますので、日本人がトレードしていれば、アメリカ人の多くは寝ています。
市場参加者を3つに分けると、アジア、欧州、アメリカ市場となります。
さらに、これを午前、午後と分けると分かりやすくなります。
トレンドの転換期や成熟期では、全市場において高値更新・安値更新が行われます。
この場合、全市場において価格更新が行われた場合、次の市場でピークを付け行って来いとなる可能性が非常に高くなります。
これはやはり、市場参加者全員が買っている、売っているという状況になるからでしょう。
その後は、ポジションの逆回転となり、急落した後に三角持ち合いを形成しやすくなります。
繰り返しますが、行って来いとなる可能性が高くなります。
まさに、本日14時~17時のような状況ですね。
7.最後に
筆者が短期売買で気を付けていること、見ている指標は主に上に挙げたことになります。
それ以外には「トレーダーが疲れていないか」ということを気にしています。
トレンド終了期になると、利益が出ている人荒っぽく売買しがちです。
買えていない人、売れていない人は成行で売買してきます。
これが節目を超えた時に分かりやすく出てきます。
雑な売買が増えてくると値動きは荒くなり、丁寧に売買をするトレーダーや短期売買の自動売買がいなくなり、より値動きが荒くなります。
こうなると、少し価格が上がれば急騰、少し価格が下がれば急落につながりやすくなります。
すると、早くポジション閉じる、利益確定するという心理が働き、最終的に三角持ち合いとなります。
上昇トレンドが終了した場合、マーケット参加者が疲弊しており、バイ&ホールドとなりづらい状況です。
そのため、上昇トレンドがクラッシュし、三角持ち合いを形成。
その後、上昇となったとしても、数時間後には元に戻るという値動きになりやすくなります。
これは出来高と移動平均、トレンドラインを引き、戻り高値まで戻った際に利食いが入るかどうかで判断できます。
乱高下相場の乗り切り方まとめ
以上、筆者が短期売買の判断の方法でした。
仮想通貨の魅力は何といってもボラティリティです。
値動きがあれば、短期売買で収益を挙げることができます。
単純にテクニカル指標や移動平均線を見るよりも、需給と市場参加者に目を向けると、利益の出ている人、まだ買えていない人の心理が少し分かってくる気がします。
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