ConsenSysソリューションのKaleidoをAWSで利用
ConsenSysは、AWSで稼働するConsenSysの新しいオールインワンブロックチェーンプラットフォームであるKaleidoの使用し、UnionBankが取引のない銀行をグローバル市場にもたらし、地方銀行とその顧客により多くの金融サービスを提供できるシステム構築を目標とした。
2018年1月、UnionBankとConsenSysの従業員からなるチームがフィリピンのSurigao del Sur州のCantilanの自治体に飛び、彼らは、銀行口座を持っていない、あるいは銀行に簡単にアクセスできない最大7000万人の人口を抱える地方銀行が直面している課題を直接調査した。
de Vera氏は
「今日まで、地方銀行は国内送金とBSP遵守のために手作業でタスクを処理する負担を負っていました。地方銀行は、人員や情報収集のためのリソースが少なくても、商業銀行と同じコンプライアンスタスクを実行する必要があります。
BSPによると、全地方銀行の約80%が、コアとなる銀行業務プロセスに統合されたコンピュータシステムをほとんど、またはまったく持っていませんが、システムをまったく持っていない銀行もあります。
プロジェクトi2iのブロックチェーンベースのプロセスは、バックオフィスの取引や管理業務を処理するのではなく、地方の銀行従業員をより多くの顧客にサービスを提供するために解放します。」
「この結果は、最初に送金の最終決済が促進され、農村機関が業務効率を高め、国内送金の受領および処理にかかるコストを節約できるようにするというUnionBankの目標を裏付けています。プロジェクトの立ち上げの一環として、ConsenSysとUnionBankは農村銀行に技術のトレーニングを開始し、その後参加銀行に試験運用を依頼しました。パイロットは2018年6月上旬に5人の農村銀行の参加者で発足しました。」
「私たちは、年末までにもっと多くの地方銀行に加入することを計画しており、そして最終的にこのプロジェクトを将来フィリピン全体でより洗練された金融サービスを導入するための足がかりとして見るでしょう」
と述べている。
また「ブロックチェーン(Project i2i)により顧客の利便性はもちろん地方銀行としても
- バックオフィス会計の簡素化。
- 顧客との密接な関係を乱すことなく、顧客サービスを向上させる。
- コスト削減
- コスト回避
- 規制の透明性と信頼性
- 責任あるコンプライアンスのあるコーポレートガバナンス
- ローテク環境でも、限られた統合で簡単な操作性。
- トランザクション時間(送金)の短縮
など、飛躍的に利便性を高める事が可能になる」
更に、「AWSでKaleidoを使用すると、地方銀行とフィリピンの銀行業界にとって、可能性と相互接続性が大幅に向上すると考えています」とde Vera氏は言います。「農村部での銀行業務の先駆けである農村銀行を可能にすれば、顧客をサポートし、業界全体の成長のための新たな機会を促進することができます。とてもエキサイティングです」
「今回の事例では、コンセプトから実行へと迅速に移行出来た。」と締めくくった。
1年前からのプロジェクトであるが、インドネシアのコメ作りブロックチェーン同様「開発途上国」では導入により飛躍的な効果が結果として現れてくるので良き成功事例となるのではないだろうか。
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