スイスの日刊紙24heuresによると、
スイスに本社を置く食品大手のNestléは、「消費者、会社、およびサプライヤのサービスにおけるトレーサビリティのツールとしてのブロックチェーンを使う準備をしています。」
と報じている。
ネスレのグローバルサプライチェーンのデジタルトランスフォーメーションマネージャであるBenjamin Dubois氏は次のように述べています。
「より透明性と信頼を求める消費者の要求があり、ブロックチェーン技術がそれらを満たす一つである」として、WalmartやUnilever などの世界的な大手小売企業が加盟するブロックチェーンを基盤とするIBM の「Food Trustinitiative」に参加しました。
具体的には、関係する企業や、作物、加工、保存、輸送、または製品のラベル付けに関するさまざまなデータをIBMブロックチェーンソリューションに格納します。
従来のシステムでは数日、場合によっては数週間かかる場合もありましたが、ブロックチェーンによるデータ追跡は、数秒でテストが可能になります。
商品ラベルに添付されたQRコードにより、消費者は自分のスマホで購入する前にそれをスキャンすることにより、「購入者は製品の産地と組成だけでなく、どの農家が収穫したのか、それが作られたとき、食品が処理された日付などを知ることができます。」
「企業は、これらの情報にどの程度まで公開するかを決定します。そしてどのような種類の情報を使用するべきか、例えば、プライベート用、完全公開、ハイブリッドなのか最初のテストは単純な製品で行われ、たとえば単一の果物を含む赤ちゃん用ピューレ、次に4種類の果物を使った場合などです。」とDubois氏は言う。
将来、食品のトレーサビリティは売り手側が消費者対してアレルギー関連も含め、重要なファクターとなっていくのでしょう。またこうした透明性と信頼性はビットコイン(暗号通貨)を証明するのと同様なシステムで実現できる、ということが分かってくると思います。
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