マイニング用チップ「BITFURY CLARKE」のBitfuryはブロックチェーン技術により音楽著作権などを管理できるBitfury Surround(オープンソースプロジェクト)を立ち上げたそうです。
(BitfuryプレスリリースJan 16, 2019:Bitfury Group Announces Blockchain-Based Music Entertainment Divisionより)
Bitfury SurroundのCEO、Stefan Schulz氏は
「音楽は、おそらく消費者行動における感情、グローバリゼーション、ボラティリティによって動く今日の世界で最もパワフルに普及している。それにもかかわらず、音楽市場の全体的な価値は1990年代後半よりも減少しています。
AI技術によって補完されたブロックチェーン技術により、劇的な発展を遂げ、それを覆すだろう。」
「Bitfury Surroundのエコシステムは、透明性と信頼を高め、管理コストを削減し、ブロックチェーン上でアーティストから消費者への安全で透明なコンテンツの流れと効率化により、すべての市場参加者が公平に利益をもたらすことができる。」
「それは個々の利害関係者に力を与え、無限の新しいビジネスモデルに市場を開放するのに役立ちます。知的財産権の保護を強化しながら、コラボレーションを実現しアーティストと利害関係者を公正に補償する持続可能な環境を作り出す事が最も重要なことである。」
と述べています。
またCEOは業界がより健全な方法で成長することを望み、そのためにはオープンなブロックチェーンによるエコシステムを構築することであると確信しているそうです。
現在の音楽著作権は不透明で権利を有効に管理できていないのは、ミュージシャンにとって世界的に同様な不満を抱えていますが、送金システムと同様、データ管理の透明性や改ざんが出来ないブロックチェーンにより理想的な音楽著作権エコシステムが完成するのが楽しみです。
Bitfury Surround事業部門はヨーロッパに拠点を置き、アムステルダムとベルリンで事業を展開を望んでいます。
また、LightningNetworkを使用してブロックチェーン用オフチェーン決済システムの実装に成功したと報道されており、2019年1月PwC社(PricewaterhouseCoopers)との提携により新しいブロックチェーンアクセラレータプログラムも計画していると発表しました。
このように、Bitfuryはマイニング関連事業だけでなくこれらのブロックチェーン技術を新しい事業の展開を進めています。