昨年2月にイギリス大手銀行HSBCはブロックチェーン技術による外国為替決済の概念実証(PoC)を行うと発表していました。
そして、今年(20019年)1月にブロックチェーンシステムにより、2500億ドル以上の取引を決済したと発表しました。
HSBCのプレスリリースによると外国為替取引(FX)300万件の決済とHSBC FX Everywhereプラットフォームにより、さらに15万件の支払いを行ったそうです。
つまり昨年からのPoC(proof-of-concept:概念実証)での決済内容です。
また、ブロックチェーンを使用することにより中央集権的に監視せずとも、取引データの検証が出来、大幅な「効率性と機会」をもたらしたと付け加えています。
さらに、HSBCのFX担当責任者のRichard Bibbey氏はブロックチェーンを使用することにより
「内部フローがより効率的になり、銀行内での導入が成功した後、現在このシステムが、複数の財務センターや国境を越えたサプライチェーンを持つ多国籍企業にとって、組織内の外国為替フローの管理の改善方法を模索しています。」と述べています。
日本国内の金融機関でもブロックチェーンによりPoCが行われていますが、このような成功例が数多く発表されるといいですね。
こういった金融機関の場合、クローズドなブロックチェーンを構築し、いわゆるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)によりPoW(プルーフ・オブ・ワーク)のウイークポイントである「51%攻撃」や外部からのハッキングを防ぐことが出来るので「対外部攻撃」に有効なシステムが構築できる事を付け加えておきます。
参考: