「METHOD AND SYSTEM USING A BLOCKCHAIN DATABASE FOR DATA EXCHANGE BETWEEN VEHICLES AND ENTITIES 」
(ブロックチェーンデータベースを使用した車両関連相互情報のデータ管理方法およびシステム )
特許申請は2017年5月に提出、2018年11月29日に米国特許商標庁より公開されています。
申請内容の概要は
複数のエンティティ間の車両操作に関連するイベント情報を配信するためのブロックチェーンを使用する方法およびシステム。この方法は、車両の運転に関するイベント情報を配信するために、ブロックチェーン交換に参加する複数のエンティティ間でブロックチェーン契約を実行するステップを含み、ブロックチェーンは、イベント情報を格納するデータブロックのブロックチェーンを有する複数のデータベースを含む。次に、複数のエンティティの特定のエンティティによって、車両操作に関連するイベント情報を生成し、ブロックチェーン交換に参加する複数のエンティティのコンセンサスによってイベント情報を検証する。
となっています。
日本では車に関する情報収集は最近のナビ搭載車では一般的に行われています。トヨタ自動車では数年前から情報収集が行われており、簡単に言うと車のツイッターのようなものです。
例えば、車のワイパーが動いたとします。「ワイパーが動いた」と車がつぶやきます。サーバーはその情報と位置情報を取得します。更に他の車が同様に「ワイパーが動いた」とつぶやきます。情報収集サーバーで分析され、同じ地域で多数の車のワイパーが動けば「雨が降っている」と推測します。地域の天気状況を調べワイパーの動き具合で小雨なのか大雨なのか判断することが出来ます。
このような情報をブロックチェーンにより車両に関するイベント情報を収集しブロックチェーン特有の合意形成(コンセンサスアルゴリズム)によりイベント情報を検証するシステムが今回特許の大きな特徴と言えます。
またその他の機能としてハイウエイ情報や交通管制情報、ガソリンスタンドや駐車場などの情報も合わせて、周囲の混み具合や渋滞情報を得て自動運転技術にも転用できる内容となっています。