IBMリサーチの研究者はスイートスポットと呼ばれるエネルギー効率、スケーラビリティ、PoWを含むブロックチェーンアーキテクチャの最適な組み合わせを発見したそうです。
ビットコインのマイニングによるコンセンサスアルゴリズム(PoW:Proof of Work)による電力消費が多い為、採算が取れなくなりマイニングを縮小したり廃業する企業やグループが増えています。また、単に電気代との損益分岐点だけでなくエコ社会のエネルギー効率の問題にも及んできます。
これは(上図)ハイブリットIoTと名付けられ、
実際にはピアとなる数多くのIoT機器を集め、サブブロックチェーンを(ソフト的に)構築します。また、これらのサブブロックチェーンはスケーラビリティ、セキュリティ、ピア数を加味した分析により最適なクラスタリングを得られるある値(組み合わせ)つまりこれが「スイートスポット」なわけです。
それらのクラスタ(PoWサブブロックチェーン)をコントロールするシステム(Byzantine Fault Tolerance Inter-Connector Framework)により効率的かつセキュアなシステムが構築されます。
将来のブロックチェーンが一般化される事を見据えて研究されているプロジェクトだと思います。
おそらくIoT機器にはマイニング機能が実装され、その機器を通常より安く販売したり、また無料で使えるLinuxシステムSentOS7にはbitcoin-testnetが既に組み込まれておりブロックチェーンのノードとして機能するようです。オープンソースのシステム(IoT機器を含む)にはマイニング機能が「もれなく付いてくる」という世界はすぐそこまで来ているのではないでしょうか。