ブロックチェーンを使った医療データの試験運用
米国ヘルス企業アライアンス

Ascensionと最近統合されたCVS Health-Aetnaは、医療大手5社(Synaptic Health Alliance-Humana、Multiplan、UnitedHealth GroupのOptum、UnitedHealthcare、Quest Diagnostics)に加わり、ブロックチェーン技術を使用してデータ品質を改善し、管理コストを削減、正確な情報共有の迅速化などの実証実験が行われます。

(出典:modernhealthcareニュースより要約)

具体的には、プロバイダーのディレクトリデータをより正確にするために、暗号化リンクされたトランザクションの分散元帳であるブロックチェーンを使用する予定です。

Synapticによると、この問題は多面的である。現在、保険会社は通常、プロバイダの情報を維持しています。情報を最新の状態に保つために保険会社、プロバイダなどが年間約21億ドルを費やしています。ディレクトリ情報が維持されない場合、保険金請求が遅延され、保険会社はCMS(Centers for Medicare & Medicaid Services)から罰金を課せられます。

プロバイダーは、時にネットワーク外に誤って(人為的に)リストされてしまう可能性があるため、潜在的不正確な情報により、ある患者に悪影響を及ぼします。

実際に CMSが2016年9月から2017年8月までにレビューしたデータによると、64のメディケアアドバンテージ企業のオンラインディレクトリにリストされているプロバイダディレクトリにおいて、半分以上がエラーとなっていました。

医療機関がブロックチェーンを通じてプロバイダーの人口統計情報を共有していた場合、QuestchainのチーフインフォメーションオフィサーであるLidia Fonsecaによると、この提携により、ブロックチェーンはセキュアであり、ほぼリアルタイムで全ての端末にデータが移行(コピー)するため、問題を解決と共に経費を節約することが出来るとしています。

AscensionのCIO(最高情報責任者)であるGerry Lewis氏によると、ブロックチェーンはプロバイダの負担を和らげることもできると同社は述べている。

(Aetnaの推定メンバーは2,200万人で、Ascensionは米国最大の非営利団体です。)

 

ブロックチェーンによる医療システムはすでにLISKAcademyより構想が公開されています。

参考:

LISKが提案するヘルスケアーブロックチェーンとは

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元プログラマー、その昔日本初?(多分)の有料iPhoneアプリリリース、無料アプリに至ってはダウンロード数4週以上首位をキープ!多数リリースしたアプリの一つは「AppStore 2010AWARD」にも選出された。さらに遡り、当時(1996年)AppleのCEOアメリオ会長(Steve Jobsを呼び戻した人)と握手した事もある。という自慢話は過去の良き思い出となっている。還暦を期に現役プログラマーを引退(若干ボケが来たので)。 仮想通貨や株には全く無縁であったが・・・