富山第一銀行のプレス発表(2018年11月28日)によると、株式会社インテック(代表取締役:北岡 隆之)と共同し、全銀協ブロックチェーン連携プラットフォームのブロックチェーン技術を活用した「行内コイン(First-B Pay)【通貨名:First Bank Coin(FBC)】」の実証実験を行うと発表しています。
実証実験の概要は以下の通りです
富山第一銀行「行内コイン(First-B-Pay)」実証実験のお知らせより抜粋
昨今、決済に現金を使用しないキャッシュレス取引の仕組みが多種多様に乱立しております。その一方で、現金による決済の煩雑さは、利用者・金融機関・サービス提供者の中で共通の問題認識となっています。今回の実証実験では、昨年の「富山県ものづくり総合見本市」にて、株式会社インテックと共同で行った仮想通貨検証実験のレビューを反映させ、「前払式支払手段(※4)」を用いたキャッシュレス決済の可用性を検証します。
実証実験は、共同開発した専用のスマートフォンアプリ(以下「アプリ」)を用いて行います。当行内をフィールドとした小さな経済圏を形成し、経済圏内専用の仮想通貨であるコインを流通させることで、当行職員がアプリによるキャッシュレス決済を体験します。
具体的な実証実験の内容
(出典:インテックホームページ内ニュースより)
スマホアプリを利用して仮想コイン(First-B-Pay)を使いキャッシュレス取引を試みます。
取引内容はコインチャージ、商品の購入、個人間送信となっています。
利用者は行員が行いコインチャージは利用登録後アプリ内にコインをチャージします。
商品の購入に関しては食堂内の販売ブースにて商品のQRコードを読取り購入となります。
送金は行員のID番号を指定し送金する方法と直接受取手のQRコードを読取り金額を入力して送金するシステムとなっているそうです。
また、システムのメインとなるブロックチェーンシステムで実際に高負荷をかけたり、P2P内のサーバーを停止するなど、システムに関する耐性も実験内容に含まれているそうです。
システム開発および運用実験は、この業界ではおなじみのTISグループ会社のインテックが担当しています。
この様な実証実験は来年の消費税増税に伴うキャシュレス決済のポイント還元(5%)など十分視野に入っているものと思われます。
関連記事